東京ウイスキー奇譚

こだわりが強すぎて生きていきづらい40代男性の酒と趣味への逃避の記録

ウイスキーの聖地アイラ島訪問の詳細は以下のリンクから。
訪問記 アイラ島 初日 2日目 3日目
蒸留所写真  Ardbeg1 Ardbeg2 Laphroaig1 Laphroaig2 Bowmore
アイラ島写真 
アイラ島への旅行についてのアドバイス エディンバラ2日目  グラスゴー

  

祇園サンボアにて

少し早いとはわかっていたが、11月の京都に来たからにはもみじを見に行かないわけにはいかない。
夕方足を伸ばして永観堂まで。一面真っ赤、とまではいかないが、それでもかなりきれいな景色を楽しめた。
ベストシーズンに来ると当たり前にきれいだが、人が多すぎて気持ちが悪いので、五分ぐらい色づいた空いている時期に来るほうが効用が高いかもしれない。紅葉だけに。
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食事の予定まで一杯飲むか、と思うものの、どこで飲むかが悩みどころ。
寺町三条のサンボア行ってもいいが、どうせなら別のサンボア行こうか、と思いながら土産の阿闍梨餅を四条河原町で買いこむ。本当はふたばの豆餅を買いたかったのだが。
祇園にしむらで料理を頂くことになっていたので、近くの祇園サンボアへ。
 
ふらふらと四条通を歩いて千花の前を通って南に下ってサンボア発見。でも表の電気がついていない。思い切って扉を開けてみると、「6時からなんです、すみません」とのこと。
寺町三条が5時からなので、てっきり祇園もそうだと思っていたら大間違い。仕方なく中途半端な時間をどうつぶそうか悩んで歩いていると、香港かシンガポールから来た家族連れに道を聞かれる。
「Karyo」っていう店に行きたいんだけど、とのこと。ケータイでGoogle Map見て道教えてあげて、すぐそこだよ、突き当り花見小路の角左曲がってしばらく行ったところ、と教えてあげた。
でもよくよく考えたら店頭にはローマ字表記はないはずで、のれんとか看板に書かれた迦陵、って漢字が読めないとたどり着かなかったはずなので悪いことをした。
しかしそのおかげで時間をつぶさなくてよくなり、祇園にしむらへ向かい、しみじみと旨い和食をご馳走になった(にしむらは強くオススメします)。
 

腹いっぱい食べたのだが、サンボアを覗いてみたくなりまた先ほどの扉を開けた。
「さっきはすみませんでした」といきなり謝られてちょっと焦る。いえいえこちらこそ。ハイボールください。お酒は何にしますか?えーと鶴17年で。いや、鶴も美味しいですけど切らしてしまいました。じゃあ竹鶴で。

 

デフォルトで竹鶴ハイボール出てくるのかと思っていたのでちょっと意外。同じサンボアといっても店それぞれで流儀が異なると聞いていたが。

 

無造作にグラスに竹鶴が注がれ、氷が入ったら丸首ガラス瓶のウイルキンソン。軽くステアされて出てくる。お通しはピーナッツと表面が軽くトーストされた小さなサンドウィッチ。

 

寺町三条のサンボアはかなりハードボイルドな雰囲気だが、祇園はかなりリラックスした感じ。お年を召した方でも全く問題ない照明の明るさ。というかバーとしては相当明るいかも。高くもなく低くもないスツール。大人の男女と、静かに語らうおじさん。カウンターの上の黒電話。古き良き昭和が再現されている感じ。

 

美味いハイボールは別腹に入るのか。2杯目はCaol Ila12年のソーダ割り。よく伸びてピートと炭酸の相性が抜群。棚にPort Ellenのボトルがあるのをめざとく見つけて、すごいですねえ、というと、空き瓶なんですわ、と笑いながら答えてくれた。

 

いい感じで力が抜けていて、一部のバーにある「勝負感」がない店。居心地がいい。でも私にはヒリヒリする感じとともにウイスキーを啜る店の方が合っている気がする。もう少し年を取ってからだろう。

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祇園サンボア (ギオンサンボア) - 祇園四条/バー [食べログ]