東京ウイスキー奇譚

こだわりが強すぎて生きていきづらい40代男性の酒と趣味への逃避の記録

ウイスキーの聖地アイラ島訪問の詳細は以下のリンクから。
訪問記 アイラ島 初日 2日目 3日目
蒸留所写真  Ardbeg1 Ardbeg2 Laphroaig1 Laphroaig2 Bowmore
アイラ島写真 
アイラ島への旅行についてのアドバイス エディンバラ2日目  グラスゴー

  

下北沢 バーキタザワ

仕事帰りに少しばかり運動して、北品川で一風呂浴びて中華料理屋でハイボール2杯。運動後、風呂上がりで少しの酒で効率よく酔っぱらえたのでそのまま自宅に向かおうかと思ったが、それも何かもったいない(何がもったいないのかは誰にも説明できないのだが、これを読んで頂いている人ならそれが何なのかは分かって頂けると確信している)気がして下北沢へ。

 

下北沢には夜来ることはほとんどないのだが、一軒知っている店がある。正確に言うと、勝手に本拠地にしている代々木公園のタラモアのカウンターにて、「あそこいいよ」と教えて貰った店。バーキタザワ。

 

バーキタザワは「昭和」をテーマにした店。昭和と言っても、恵比寿とかにある「なんちゃって横丁」的な、大江戸温泉物語的な「いかにも」という昭和ではない。わたしが小学校低学年に過ごした茅ヶ崎にかつてあったパシフィックホテルの中の風景がフラッシュバックするような、マジ昭和。

 

どんなところかより知りたい方はこちらのリンクなど見て頂ければ雰囲気分かるかと思う。昭和歌謡で昔を懐かしむのもやぶさかではないが、3、40年前のサントリーのウイスキーを飲むことができるのが魅力。

 

駆けつけ一杯は角ハイボールを頂き、二杯目は1980年代前半に売られていたというサントリーCOBRAという謎のウイスキーをストレートで。

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堂々の2級酒。原材料には「モルト、グレーン、スピリッツ」と書かれていて泣ける。安い焼酎の原材料の一つに乙種焼酎が使われているみたいなものか。ラベルを見るとソーダ割りにすると旨いよ、と書かれていた。かつては大学生のコンパ御用達の飲み物だったのかも知れない。飲み過ぎると確実に二日酔いするような。でも30年経った今では角が取れてフルーティーで飲みやすいブレンディッドの味がする。

ちょっとググってみたら、当時はこんなCMだったらしい。すいません、コンパの酒ではなかったようで。ハードボイルドのイメージで売りたかったらしい。

三杯目は、サントリーオールドのオールド。首のところを見て頂ければ、オールドのオールドであることがお分かりいただけるだろう。堂々のウイスキー特級。2級から飛び級。

 

酒税法の改正で特級などと言わなくなったのが89年。これも30年近く前のものということになる。シングルモルトのオールドのように骨格がしっかりしたまま枯れる、という感じではないが、これはこれで旨い。

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これ以外にもサントリーのQとかあった。また次回のお楽しみ。3杯飲んでお勘定貰ったら2500円しなかった。オールドのシングルモルトと大違い。

 

結局15kmのランニング後にウイスキーをつごう5杯飲んだらいい気持ちになって、春の暖かな夜をフラフラと歩いて帰宅。いい夜だった。ちなみに「少女A」と「ロマンティックがとまらない」をリクエストしたのは私です。

 

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