クロアチアに来てみたの巻その4: ドゥブロヴニク
旅に出て驚いたのは、よく眠れるようになったことだ。それも12時間近くも。東京にいると、7時間以上寝ることはほとんどない。大抵勝手に目が覚める。どんなに疲れていても。新しい刺激が多くて知らず知らずのうちに神経が疲れているのか、ただ単純にストレスがないからなのか。いずれにせよありがたいことだ。
フヴァル島からフェリーに乗ってスプリトに戻り、ドゥブロヴニクへ。高速道路でヴィッツのアクセル踏んでも踏んでも前の車に追いつかない。150km/hでも。
クロアチア人の運転はかなり荒っぽい。関西弁でいうところのイラチ、すなわちすぐにイライラして堪え性のないタイプのドライバーが多い、気がする。片側一車線の国道を80㎞/h程度で走っていてもすぐに追い抜きかけられる。しばらく我慢して煽ってから追い越しにかかる、というのではなく前がつかえたと思ったら我慢せずに即追い抜く。また対向車が来るリスクがあるところでも結構豪快に反対車線を使って追い抜きをかける。その割には交通事故を起こしているところを目撃することはなかった。
だが高速道路では、追い越し掛けたらすぐにみんな走行車線に戻っていく。車格に関係なく。私のヴィッツ、というかヤリスがスピード出して来たら、アウディだろうがベンツだろうが走行車線に寄る。マナーがいいのか悪いのかよくわからない。
この日はこれまた世界遺産の街ドゥブロヴニクを目指すのだが、その前にカキの養殖で有名なマリ・ストンへ。ストン、という街とマリ・ストン、という街があって、マリ・ストンというのは小さなマリという意味。夏でも大好物のカキが食べられる、と聞いて行かないわけにはいかない。
20ピース頼んで、2つ食べたところで写真撮るの忘れた!と思って撮ったものなのでご愛嬌。日本のものより平たい小ぶりのもので、味が濃くて美味い。アドリア海が緑色なのはプランクトンのせいらしく、栄養価の高い豊かな自然に育まれたカキは水温が高くても貝毒を発生させず、だから夏でも頂くことができるらしい。
クロアチアの白ワインはどれもハズレがない。石灰岩質の荒れた山肌にブドウ畑があるのを見ながらドライブしてきたが、多分いいワインができる環境なのだろう。銘柄の説明を受けても土地もなにもわからないので適当にしか注文しなかったが、これはダメだ、というものに出会うことはなかった。そして店で飲んでも2000円程度。日本に輸入する商売を始めたら結構儲かるのではないか、というのと、超本格的なワイン作りにこちらでチャレンジしたら途轍もないものが低価格で出来るのではないかと思った。
ドゥブロヴニクというのはこんなに美しい城壁に守られた街だ。だがここも20年ほど前に戦争で爆撃を受けた。
われわれは城壁内の旧市街ではなく、外側のホテルに泊まり、再び海で魚と遊んで一日過ごした。夜再び城壁内に戻ると雰囲気は一変。
ただここも多くの観光客で夜遅くまで賑わっていた。我々日本人が思う以上に、クロアチアはヨーロッパのバカンス客で大人気だったのだ。