クロアチアに来てみたの巻その5: モンテネグロにも行ってみた
正直モンテネグロについては何も知らなかったが、ドゥブロヴニクから60㎞程度しか離れていないところに世界遺産に指定されているコトルという街があり、そこのシーフードが美味いというので軽い気持ちで出掛けてみた。でも当たり前だがパスポートがいるのだ。クロアチアの飛び地であるドゥブロヴニクに入るためには、手前のボスニア・ヘルツェゴビナ国境を越える必要があり、渋滞して待たされた割にはパスポートもまともに見もしないで通過させてもらったのだが、モンテネグロ国境ではしっかりスタンプ押してくれる。そのせいか行きも帰りも半端ない渋滞。どのくらいの渋滞かというと、退屈した子どもが道端でサッカー始めるレベル。もしくはパスポートコントロールに殺意を覚えるレベル。特に遊びに行った人たちの帰宅で混み合う日没前に国境越えした帰りはヒドくて、モンテネグロからの出国ゲートとクロアチアの入国ゲートを越えるのに2時間弱掛かった。クロアチアはEU加入国(ただしユーロにリンクした独自通貨クーナ)、モンテネグロは準加盟国で通貨はユーロ、だったらなぜこんな厳重にパスポートコントロールするのか意味がわからない。おそらく歴史的な軋轢か何かがあるのだろう。
ただパスポートコントロールを除けばモンテネグロの印象は極めて良かった。というかむしろ来年の夏休みにまた来たいレベル。
なぜかというと、アドレア海に面した美しさはドゥブロヴニクやスプリトなどと変わらないのだが、あまり観光地然としておらず、地元の人たちとバカンスの人たちが入り混じって楽しそうにみんな海で遊んでいるのどかさが、初めて来たのに懐かしい気持ちにさせるのだ。私が幼少期を湘南の海の近くで過ごしたからだけかもしれないが。
そしてシーフードも安くて美味かった。まだ若くて身の固いアボカドを刻んでサルサソースのようなものと混ぜたサラダ、大盛りのイカスミのリゾット、噛みしめると味の濃さが分かるイカのフリットを食べて、ワイン飲んでデザート食べてコーヒー飲んで37ユーロ。Konoba Boka Bayというレストランだったのだが、店員のお兄さんが我々が日本人だと分かるとホンシュウ、シコク、キュウシュウ、あと一つなんだっけ?と英語で聞かれた。結構ビックリ。良くしてもらったので娘が折り紙で鶴を作ってプレゼントしたら物凄く喜んでくれた。今回の旅行ではどこに行っても子供を大事にする文化が感じられた。
残念ながらコトルの市街は時間がなくて見られなかったが、人混みから離れて休みをゆっくり過ごすにはとても素敵なところだと思う。