ヴェトナムに来てみたの巻
諸事情あって突然私の夏休みが始まった。どこに行くか一瞬悩み、マイレージで空席のあったハノイへ。一昨年のスコットランドツアーも、昨年のクロアチア/トルコツアーも直前に決めたので、家族も慣れたもの。ハノイの宿とヴェトナム中南部のリゾート地ニャチャンへの国内線と宿を極めて適当に押さえて、8泊9日の旅程が完成。
羽田を朝9時前に出ると、5時間でハノイ。ヴェトナム初めて。土地勘全くなし。人がたくさん。バイクがそこらじゅうを走り回っていて、一方通行でも逆走してくるし信号無視は当たり前だから全く油断できない。クルマは始終クラクションを鳴らしてうるさい。道を横断するのも命がけ。人<バイク<クルマの優先順位がはっきりしている。
食べ物は旨い。発酵調味料が多くて日本人の口に合う。当たり前かもしれないが野菜は新鮮。揚げ物にはコリアンダー(パクチーってタイ語だと最近知った)、シソ、ミントなどのハーブが大抵添えられていて、さっぱりするだけでなく体に良さそう。 街がもうあり得ないぐらいカオス。嫌いじゃない。気温30度を超える路上で肉を捌いている。新鮮なうちに捌いて新鮮なうちに食べてしまう、ということなのだろう。練炭とコンロ、鍋を持って来れば路上レストランのオープンだ。朝からオフィスの前でフォーをすすっているサラリーマンも多い。ハノイ中心部のオペラ座からちょっと裏道に入るとこんな景色が広がっている。滞在2日目に台風がハノイの街を襲い、えらいことになっていた。
アメリカに戦争で勝った国の誇りを感じさせる戦争博物館。鹵獲したヘリコプターの上でヴェトナム国旗がはためく。鹵獲した戦車の後ろは撃墜した米軍機の残骸を使ったモニュメント。
街に社会主義のプロパガンダがたくさんあるので一部の人には郷愁を誘うのではなかろうか。
いくつか日本人からすると不思議なものがあった。まずこれ。謎のジュースだが、ラベルをよく見てほしい。鳥の絵がかいてあるのに気が付いただろうか。燕の巣入りジュース。ココナッツウォーターを思わせる甘さ。中身はこんな感じ。
あとは何故か謎の海苔巻きが描かれたポテトチップス。よく見るとただののり塩味じゃないか。
ハノイには一人でしみじみとウイスキーをなめるようなバーはあまりないという。家族旅行ということもあってあまりアドベンチャラスなこともできず。
そこからリゾート地ニャチャンへ。国内線で2時間ほど。白い砂と青い海が広がる。ハワイに行くと8時間かかって時差がきついが、ヴェトナムだと時差が2時間なので短期間の旅行だと体に楽だ。
奥に見える漁村からは毎晩イカ釣り漁船がたくさん沖に出て煌々と灯りをともして漁をする。そして明け方にまた帰ってくる。そんな生活を何百年も続けているそうだ。
帰りの免税店でKavalanのリッターボトルを80ドル、Laphoroaig An Cuan Morを95ドルでゲット。An Cuan Morは試飲で口に含んだら眠気が吹っ飛んだぐらい刺激的だった。口開けするとこなれてくるのだろうか。BalvenieのTriple Cask16年やGlenlivetのNadurraのAmerican White OakとOlorosoなど惹かれるものもあったが、いずれも信濃屋で買ったほうが安かった。さすが信濃屋。
結局一度も嫌な気持ちになることなく、素晴らしく心の平安を取り戻したヴェトナム旅行だった。アジアよりもハワイ、という方も多いかとは思うが、ヴェトナムいいですよ。オススメします。また行きたい。