東京ウイスキー奇譚

こだわりが強すぎて生きていきづらい40代男性の酒と趣味への逃避の記録

ウイスキーの聖地アイラ島訪問の詳細は以下のリンクから。
訪問記 アイラ島 初日 2日目 3日目
蒸留所写真  Ardbeg1 Ardbeg2 Laphroaig1 Laphroaig2 Bowmore
アイラ島写真 
アイラ島への旅行についてのアドバイス エディンバラ2日目  グラスゴー

  

最近の出来事など

コットンクラブにて

渡辺貞夫リチャード・ボナのライブに行ってきた。頂きもののチケットで、彼の直近のアルバムも聴かずに勉強せず行ったのだが、コットンクラブでの1時間半があっという間に感じたほど素晴らしかった。

開演1時間前についたら席はかなり埋まっていて、ドラムとパーカッションのすぐ隣のステージ右袖の席に陣取った。プレイヤー同士で目で合図する視線が自分のほうに飛んで来ているように錯覚する席。なかなかスリリングだ。
f:id:KodomoGinko:20161009230034j:image
楽器は音を出すための道具ではなくて、自分が伝えたいことを伝える道具であることを改めて思い起こした。久しぶりの生演奏を聴いて心の中の硬いものの角が落ちていった気がした。やはり自分は音楽が好きなのだろう。グランドセイコーさん、ありがとうございました。

そこでシャンパン、赤と白のグラスワインを飲み、同じビルにあるバーでハートランド、グレンリベット、マッカラングレンフィディックを飲む。そのまま家に帰ればいいのにまた渋谷のいつもの店で飲んでしまう。結局家に着いたら2時半だった。

 

 

自家焙煎珈琲屋 バッハ


夏休み、国立新美術館に行った帰りに寄った西麻布の赤のれんという博多ラーメンの店をすっかり娘が気に入ってしまい、週末も連れて行け、と言われたが日曜日は定休。だがよく考えたら丸ビルにも支店があることを思い出し、家族で出かける。

脂っこいラーメンを食べたらコーヒー飲みたくなって、日本一のエリートサラリーマンの集まる丸の内界隈から日本一のドヤ街に移動。「自家焙煎珈琲屋 バッハ」に行ってみた。
f:id:KodomoGinko:20161009230055j:image
大通りに面した店で家族を降ろして、裏道に入ってコインパーキングを探す。天丼で有名な土手の伊勢屋につながっているいろは会商店街の端では炊き出しが行われていて、その横のコインパーキングに止めようとしたら酔っ払いのおっちゃんが目の前で立ちションしていた。まだ午後2時。

窓を開け放したドヤの中には年を取った人たちが多い。働きにも行けなさそうな年だ。年金で暮らしているのかもしれない。そんな景色を見ながら大通りまで歩く。目指すバッハのすぐ隣のスーパーの横では地面に座り込んで酒盛りしている。子連れで来るとかなりの社会勉強、英才教育。

木のドアをくぐると違う世界が開ける。バッハと言いながらBGMがベートーヴェンなのはご愛嬌。ポットでサーブされるアウスレーゼコーヒーというのを頼む。豆はその季節で変わるらしいがメキシコのオーロラという種類。
f:id:KodomoGinko:20161009230124j:image
大好きなモンブランも頼んでみた。ちなみに私は大のコーヒー好き。コーヒーを豆から挽いて出社前に飲むために毎日早起きしているぐらいだ。コーヒーをストレートで飲んで旨いと思う人は、かなりの確率でウイスキーをストレートで飲んで旨いと思うのではないか、と心から信じている。 

f:id:KodomoGinko:20161009230141j:image
コーヒーは悪くなかったが、少し薄めの軽やかな味わいと香りで私の好みとは少し違った。店の名前からは静かにコーヒーを楽しむ喫茶店をイメージするが、実際はかなり賑やか。もう少し落ち着いた雰囲気でコーヒーに集中したい人も多いだろうに。

私の最近のお気に入りは堀口珈琲研究所エチオピアをハンドミルで中挽きで挽いて飲むこと。家で飲むのが正直落ち着く気がする。

tabelog.com

 

Blue Bottle Coffee

バッハに行ったのと全く同じパターンで今度は清澄白河へ。午前中は土砂降りだったので、いつもより人はいないはずだ、と思って。店の前で家人を降ろすためにクルマを停めたら迷惑掛かるので駐停車禁止、と言われてしまった。
f:id:KodomoGinko:20161009232730j:image
この倉庫のような建物が今一番東京でイキオイのあるコーヒーショップだ。中には大きなテーブルが2つ、その前には注文を待つ列ができている。私はブレンドを注文。ハンドドリップしているのを見ながら名前が呼ばれるのを待つ。

f:id:KodomoGinko:20161009232745j:imageやはりコーヒー好きからすると自分の一杯を落としてもらっているのを見るのは楽しい。

f:id:KodomoGinko:20161009232751j:image

家人はエチオピアを頼む。店員さんはエチオピアは粉を細かめに挽いているので落ちるのが遅いです、紅茶のような香りが楽しめますよ、と教えてくれた。
色も楽しめるようにガラスの器に入れてくれる。

f:id:KodomoGinko:20161009232758j:imageこうやって見るとワインのようだ。ガラス越しに映っている女の子がかわいいのでこの写真はすごく気に入っている。
ここでのコーヒーも香り高いが、いろいろとアメリカンな感じ。間違ってもカップの底にコーヒーの粉が残らなさそう。こういうのもありだとは思うが、家で飲むほうがいいや。