洋食屋でカキフライを追加しただけで私の人間としての器の小ささがこれでもかと問われるまさかの展開に
「あ…ありのまま今起こった事を話すぜ…」というのはこういう時に使うのか?今日某有名洋食店でランチを食べたところ私の人間としての器の小ささが赤裸々となってしまうという事案が発生。
どんな事案だったかを簡単に説明すると以下の通り。
ランチの開店と同時にほぼ満席、2人がけのテーブルに相席で座りミックスフライ定食にカキフライ追加というオーダーをお母さんに通す
↓
中年女性客が入店、私の隣に相席で座りメニュー見ずにミックスフライ定食を頼み、お母さんの「アジフライをカキに変えますか」というオファーを断る
↓
混んでいるので料理が出てくるのに時間がかかり、ようやく出てきたと思ったら別の若い店員が「お待たせしました、ミックスフライ定食カキ追加です」といいながら隣のおばさんのテーブルに出してしまう
↓
おいおいそれ俺のオーダーだし、俺の方が先に店入ったのに順番狂うのもおかしいし、と思って「間違ってません?」と言おうか逡巡するものの、もしかするともう一つミックスフライ定食カキ追加、が私のために出てくるかもしれず、何も言えず
↓
おばさんはなんとカキから食べ始めるのが見えて心の中でずっこける、私のはなかなかやってこない
↓
しばらく経ってようやく私の定食が登場、案の定残念なことにミックスフライのみで追加のカキフライなし
↓
若い店員に「追加のカキフライは?」と聞くと私の伝票を見た後隣のおばさんの伝票見て、しばらくパニクったあと「間違えたの自分なんで」とおばさんに謝る、今からカキフライ持ってきますんで、と私に謝る
↓
ミックスフライ食べ終わりそうになってようやくカキフライ登場、おばさん最後まで一言も言わず
まあこんな些細な出来事なのに、ちょっとしたことで人はとても複雑な思いを抱くわけですよ。こんな目に遭った私はどう考えても被害者で、何一つ悪くないはずなのに、なぜかとっても自己嫌悪。どんな自己嫌悪かというのを自分なりに分析してみた。
1. 頼んだオーダーが隣のおばさんに行ってしまったことで料理が出てくるまで待たされる時間が長くなり、ちょっとイラッとしてしまった自分に自己嫌悪
2. 俺のカキフライは?と言わずに黙って間違いを受け止めてそのままミックスフライ定食を食べ、その分だけお勘定を払っていれば気持ちが千々に乱れることはなかったのに、そんなに心にさざ波立ててまでカキフライ食べたかったのか俺は、と自分を責めて自己嫌悪
3. 席に着くなりミックスフライ定食を注文するぐらい「こなれた」客で、かつアジフライをカキフライに変更しなくていい、と言った割に「はいお待たせしました、ミックスフライ定食カキフライ追加です」と言われて料理が出てきても何も言わずさらになぜかカキフライから食べ始めたおばさんは無言のままで、この人は確信犯に違いないと人を疑ってしまう自分に自己嫌悪
4. 明らかに料理を出す順序もオーダー内容も店員が間違えているのに指摘できない自分のふがいなさに自己嫌悪
5. カキフライが後から出てくる前に食べ終わりそうになり、たかが自分のペースで食事ができなかったことぐらいでストレスを感じている自分に自己嫌悪
6. 最初からミックスフライ定食にカキフライを追加した値段を払おうと思っていたはずなのに、隣のおばさんが同じもの食べてミックスフライ定食の値段しか払わないかと思うと、最初に払おうと思っていた値段を払うのが腹立たしくなっているちっちゃな自分に自己嫌悪
7. 間違えた若い店員はあとから追加のカキフライ持って来れば問題ない、と思っているかもしれないが、実はそうではなくてあなたのせいで本来感じる必要のなかった物凄い自己嫌悪を感じながら食事をしていてすごく残念な感じでどうしてくれる!と思い、だが結果的には自分のオーダーしたものがオーダーした通り食べられたのだから問題ないじゃん、ちっちぇえよ俺、と思ってまた自己嫌悪
思い返すだけでもまた自己嫌悪に陥るので、こういう時はウイスキー呑むに限る。頼むよサービス業の人。我らを試みに遭わせず、悪より救い出し給へ。アーメン。