東京ウイスキー奇譚

こだわりが強すぎて生きていきづらい40代男性の酒と趣味への逃避の記録

ウイスキーの聖地アイラ島訪問の詳細は以下のリンクから。
訪問記 アイラ島 初日 2日目 3日目
蒸留所写真  Ardbeg1 Ardbeg2 Laphroaig1 Laphroaig2 Bowmore
アイラ島写真 
アイラ島への旅行についてのアドバイス エディンバラ2日目  グラスゴー

  

最近食べた茶色い食べ物をひたすら上げていくスレ その2

新世界 洋食 グリル梵

大阪のサラリーマンの多くは11時過ぎぐらいから昼に何食べるか周りの人と議論し始めるイメージあるけど、東京の人はランチに対するこだわりが低い気がする。オフィス街では昼間人口に対してランチの供給が少なすぎてランチ難民が多発するくらいだから贅沢言っている場合じゃない、ということだろうか。

大阪行くとインデアンカレーとかカツ煮とかなぜか無性に食べたくなる。甘辛く煮付けた食べ物とご飯を一緒に食べるイメージ強い。折角の大阪なので悔いのない一食一会を目指して悩み、辿り着いたのが新世界の梵。カツサンドで有名だがご飯も一緒に食べたいのでカツ煮込みカレーをチョイス。まるっと茶色い、メイラード反応の塊のような食べ物。

大阪のランチにしては高いプライシングなので観光客が多い。新今宮の駅から街の景色を眺めつつ訪問すると2000円近いランチ食べてる自分が貴族のように思えるというおまけ付き。その分(?)カレーのルーも丁寧に作られていてコクが強いし、カツもそれに負けない。そして腰の低い接客も好印象。お土産にカツサンド買って帰りたい。

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www.grill-bon.com

 

神田 カレー スパイスボックス

サラダに入っているタンドーリチキンみたいなのも美味しいし、ドレッシングもヨーグルト味の手作りなのでカレーを食べる前からこの店はタダモノではないことが分かる。そしてカレー食べると「やっぱり予感はホンモノだった」と思う。日替わりのカレー頼むのも良いが辛口のチキンカレーが王道かも。店の背の高いイケメンインド出身っぽい方がオーナーで若い日本人のシェフがその下で働いているのかと思ったら実はシェフがオーナーだったと聞いてちょっと新鮮だった。ちなみに付け合せも多分店のオリジナル。左側の辛い玉ねぎの薬味はこれだけでご飯2杯はいけそう。

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kanda-curry.com

 

有楽町交通会館 とんかつ あけぼの

いつもやまいち行くととんかつとカキフライ、みたいな頼み方するのでご飯はなしにすることがほとんどで、行くたびにそう言っていたらご飯なしの人、として認識されるようになった。でも無性にかつ丼食べたくなって注文すると「え、今までご飯頼まなかったのは一体何だったの?」と思われそうで怖い。そんな気弱な自意識過剰気味のアラフィフとしてはやまいち以外で旨いかつ丼屋を見つけないとかつ丼欠乏の発作が起きた時に死んでしまうので、何とか見つけたのが有楽町交通会館のあけぼの。というかキッチン大正軒の隣のいつも混んでいるとんかつ屋のかつ丼はうまい、との情報を入手したので正確には見つけていない。半熟ふわふわぶりはやまいちに軍配上がるがここも間違いない。

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www.tv-tokyo.co.jp

 

 

小樽 ラーメン 麻ほろ

ラーメンに対するこだわりがあまりないのだが、ここは私が半世紀弱生きてきた中で5本の指に入るのではないかと思うラーメン。こってり味噌。写真が上手に撮れなかったので食欲そそらないかもしれないが、実物はすごい。細くて上品な縮れ麺が赤味噌によく絡む。力強い味噌の味でも押しつぶされないしっかり出汁の利いた、それでいてしつこくないスープ。家人が食べていた醤油生姜ラーメンも美味で、家人に代わってスープを飲み干してしまった。こだわり持ってしっかり作っているのがよくわかる。

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www.shizenhamahoro.com

 

 

駒場東大前 洋食 菱田屋

東京の生姜焼きの最高峰。肉がそもそも分厚いのよ。その辺の定食屋のペラペラな生姜焼きは手ぬぐいみたいなもので、菱田屋のは最高級の何とかグースの羽毛布団、ってぐらい。豚テキ食べているかのような満足感。コメも味噌汁もお新香も美味い。接客に愛想がないのが玉に瑕だが、忙しいので仕方ない。夜10時になっても大人がみんな楽しそうにお茶碗片手におかず食べてる店って東京中探してもそんなにない。

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www.daiichisankyo-hc.co.jp

 

 

山武 うなぎ 橋本食堂

土曜日10時半頃ふとうなぎ食べたい病が発症。いても立ってもいられなくなり、聖地南千住に行くには出遅れているしどうしたらいいか悩んだ末、前から行って見たかった九十九里浜の近く、千葉県山武市の橋本食堂まで。Google先生曰く1時間半ぐらいのドライブとのこと、遅くなると長く待たされそうなのでとりあえず急ぐ。

東京の西から房総半島の付け根を横断して太平洋まで。だだっ広い駐車場にクルマを止め、比較的新しいお店の戸をくぐり、割と大きな店なのに12時過ぎにすでに満席になっていて驚いた。

しばらく待って着席、メニュー見てうな重がリーズナブルで驚く。二段になっている特上でも3200円。都内なら6000円でも文句あるか、と言われそう。肝焼きも旨いしキスの天ぷらも美味くて期待が高まる。そしてやってきたのが下の写真のお重。うなぎとご飯がみちみちに詰められていて広辞苑かよ、と思うぐらいずっしり重い。うなぎはよく焼き系でなく軽めの味付け、箸でつまむとホロリと崩れる。そしてご飯の上に乗せられたうなぎと比べてもよりマッチョな体格をされたうなぎ様がご飯の中に埋もれていて驚く。端的に言ってうな重二階建て、という表現が一番的を射ている。日頃うな重で暴力的に腹を満たすことを夢見ているうなぎ好きには是非トライしてもらいたい。そして腹が満たされたら津波の被害の痕跡も生々しい堤防沿いを歩きながら7年前に思いを馳せ、 九十九里浜を見に行って欲しい。

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mrs.living.jp

 

千石 そば 進開屋

ふと昭和にタイムスリップしたくなる時ってありますよね。俺はよくある。健康な20歳以上65歳以下の男女は平均して週に2回ほど昭和へのタイムスリップ願望に襲われるって国際信州学院大学の調査で判明したって虚構新聞に書いてあったことが財務省の公文書で明らかになって、理財局長が国会で証言してたから間違いない。そんな時はすぐに都営三田線に飛び乗って千石を目指してもらいたい。昭和元年築の木造家屋が戦災を含む数々の苦難を乗り越えて残っていて、何とそこでお蕎麦を食べることができるのだ。

店の中にある液晶テレビだけが異様に浮いていて、他は昭和初期のままだ。そういや200年の歴史のある佐原の小堀屋本店も、大正時代からある川越の小川藤もこんな感じの階段があったなあと思いながら蕎麦を手繰る。蕎麦屋なのに文化庁のHPに載っているというのも渋い。

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www.tv-tokyo.co.jp

また気が向いたらアップします。ではさらば。

 

 

 

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 メイラード反応をより深く知りたいマニアの方はこちらを。

料理の科学〈1〉素朴な疑問に答えます

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