東京ウイスキー奇譚

こだわりが強すぎて生きていきづらい40代男性の酒と趣味への逃避の記録

ウイスキーの聖地アイラ島訪問の詳細は以下のリンクから。
訪問記 アイラ島 初日 2日目 3日目
蒸留所写真  Ardbeg1 Ardbeg2 Laphroaig1 Laphroaig2 Bowmore
アイラ島写真 
アイラ島への旅行についてのアドバイス エディンバラ2日目  グラスゴー

  

酒も魚も肉も美味い村上が好きだその3 割烹 千渡里

村上に来たのは実はこれで3度目。過去2回はトライアスロンの前日、東京から400㎞のドライブを経て瀬波温泉にチェックイン、海岸で試泳して選手登録と競技説明会に参加、そのあと温泉入って晩御飯食べて早目に就寝、日曜日のゴール後はホスピタリティとして振る舞われる無料のカレーその他の食べ物をいただいて、月曜からの仕事に備えて急いでクルマで帰京、という慌ただしい展開だった。

正直これだと瀬波温泉のお湯のクオリティと地元の人の温かい応援ぐらいしか村上の魅力がわからない、伝わらない。せっかく村上に来たのなら、お仕着せの旅館の料理よりも夜の街に出て地元の旨いものを地元の人の話を聞きながらたくさん食べてみたい。だけど温泉にもこだわりたい。そう思っていろいろ探してみて、温泉加水なしでかけ流し、素泊まりOK、という「木もれびの宿 ゆのか」を見つけ、夜は街に出掛けることにした。

お一人様歓迎の割烹か居酒屋で目星をつけ、千渡里という店にたどり着いた。トライアスロンの前日は酒を飲まないことにしているので宿から車を10分ほど走らせて店に着く。提灯からして風情があって、期待が高まる。

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カウンターに座りノンアルコールビールを頼み、新物のハラコ(イクラの醤油漬け)、塩引き鮭の酒浸しと焼き物、お刺身1人前を早速オーダー。

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酒浸しは塩漬けにして乾燥、発酵させた鮭を薄く切った上に酒を振りかけ、柔らかくほぐれたところを食べる。サラミみたいなイメージ。日本酒に合わないわけがない。だが今日は飲めない。ハラコも、酒なしで箸でちびちび食べているとフラストレーション溜まる。結局ご飯とお味噌汁のセット貰って、焼き鮭もイクラもがっつりご飯に乗っけてむしゃむしゃ食べる。これが本当に極上。お刺身盛り合わせに入っていたブリは何と11キロの大物で脂の乗りが半端なく、山葵をのせて軽く醤油をつけると醤油の表面に脂の輪がさっと広がる。幸せ過ぎ、そして酒が飲みたくなりすぎてヘンになりそうだ。

さらにカウンターにドンと鎮座していた天然ものの舞茸のホイル焼きをいただく。そもそも天然物ものの舞茸なんか見たこともなく、すごく身がしっかりしているので驚く。

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歯ごたえがしっかり残っていて、鍋物などですぐにクタっとなってしまう養殖ものとは大違い。それよりなにより土っぽいすこしゴボウを思わせる香りの高さに驚く。

そしてカウンターの奥にいた日本トライアスロン連合のオフィシャルカメラマンの方がハラコ飯を注文されたので、レースの前日ぐらいは私も流石にがっつり食べてもいいだろうと自分に言い訳をして、思わずもう一杯注文。全く後悔はない。

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結局凄い量の旨いものを満喫し、翌日のレースに臨んだ。お店の方たちも忙しいのに本当に良くしてくださって恐縮した。レースは台風のせいで半分に短縮されたけれど平凡なタイム、でもとても楽しい今年最後のトライアスロンとなった。

自分だけ旨いもの食って村上を満喫したことが少し後ろめたく、実は翌週家人たちに千渡里の料理を食べさせるためまた訪れたほど。村上のことが改めて好きになった。

 

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