東京ウイスキー奇譚

こだわりが強すぎて生きていきづらい40代男性の酒と趣味への逃避の記録

ウイスキーの聖地アイラ島訪問の詳細は以下のリンクから。
訪問記 アイラ島 初日 2日目 3日目
蒸留所写真  Ardbeg1 Ardbeg2 Laphroaig1 Laphroaig2 Bowmore
アイラ島写真 
アイラ島への旅行についてのアドバイス エディンバラ2日目  グラスゴー

  

551の豚まんには気をつけろ

恒例の真夏の大阪訪問。昼間外をうろうろするにはあまりに暑すぎ、マイレージで取った夕方の飛行機の予約が変更できず時間を持て余し、サウナで汗を流してこざっぱりした服に着替え、冷房の効いた梅田の居酒屋で一人昼飲み。

ようやく日も傾き、バスで伊丹空港へ。金曜日の夜から大阪にいて土曜の晩帰宅なのでさすがに家族に何か買って帰ろう、と土産を探していたら551の蓬莱があった。豚まんお土産にしよう。

そう思って並んでいたら、お土産用だけでなく蒸したての豚まんを売っているのが見えた。2個から買えるらしい。昼飲みしていたのでそこそこ大きな豚まんをさらに2個も食べられるかわからないし出発時刻まであまりなかったが、出来たて蒸したてを食べられるのも大阪だけなのだし「せっかくだから」と自分に言い訳。

ちょっとうきうきそわそわしながら赤い紙箱に入れられた蒸し器から出てきたばかりの豚まんをもって保安検査場を通り、ラウンジへ急ぐ。なんと割安に買える幸せなのだろう。

空港が民営化されたせいで新しくなったと思われるJALラウンジでは、国内4メーカーの生ビールサーバーが置かれていてそれぞれ飲み比べることができる。すごい。それぞれのサーバーから1杯ずつ、4杯飲み比べをやりたくなるぐらい喉が渇いているがさすがに目の前にグラスを4つ並べるのは照れる。

冷蔵庫で冷やされたビールグラスを台に置いてボタンを押す。金色のシュワシュワした液体がグラスを満たしていき、白い泡が上端に達する前に自動でグラスが傾き始めて最後は白い泡だけがグラスに注がれる、という一連の動きを眺める。よくできていていつも見入ってしまう。

そしてカウンター席に陣取っておもむろに赤い紙箱を開け、よく蒸されて角のあたりが薄黄色っぽく半透明になった豚まんを半分に割り、あんがギュッと詰まっているのを確かめてから口の中に放り込む。

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旨い。ほろりとした豚肉から肉汁が染み出て、胡椒のようなスパイスのわずかな辛みともちもちの皮の甘みと混然一体となって口の中に広がる。そしてキンキンに冷えたビールが炭酸の刺激とともに喉を通り過ぎていく。控えめに言っても最高以外の何物でもない。

さてもっと食べようか、と思っていたらいきなり女性に「タケヒロ?(仮名)」と声をかけられた。その呼び方をするのは高校時代の友人しかいない。???と思い顔を上げると目の前には黒いノンスリーブのワンピースから色白の腕をのぞかせる妙齢のマダムが。

一瞬誰だか分らなかったが、そこにいたのは高校の一年先輩。昔からお美しくてあこがれの存在だった。直近選挙で再選されたばかりの元アナウンサーの国会議員が同級生。お二人とも十代のころから素敵だった。

おおお、お久しぶりです。でもなんだか恥ずかしい。こっちは551の豚まんにかぶりつきながらグビグビビール飲んでいる、絵に描いたようなおっさんなのだから。
飛行機の出発時刻が迫っていたこともあって、あまり意味のある会話も出来ず、めちゃくちゃ照れると人は物凄い勢いで当たり障りのない話をし社交辞令をたくさん述べるのだ、ということが分かった。

東京に戻り、別の仲良かった先輩に偶然の再会を報告。そしたらスクリーンショットが送られてきた。先輩がたのLineグループで公開処刑済みであった。

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この年になってさらされるとツラい。ツラすぎる。


だが断言しておく。下手な居酒屋で飛行機の時間調整するより空港の551で豚まん(とシュウマイ)買って、冷えたビール飲むほうが圧倒的に大阪を満喫できる。間違いない。

JALラウンジ使える方はぜひラウンジ内にて「豚まんの匂い充満テロ」を敢行するよう強くお勧めしておきます。

 

 


 

www.osaka-airport.co.jp

 

 

 

 

 

 

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