東京ウイスキー奇譚

こだわりが強すぎて生きていきづらい40代男性の酒と趣味への逃避の記録

ウイスキーの聖地アイラ島訪問の詳細は以下のリンクから。
訪問記 アイラ島 初日 2日目 3日目
蒸留所写真  Ardbeg1 Ardbeg2 Laphroaig1 Laphroaig2 Bowmore
アイラ島写真 
アイラ島への旅行についてのアドバイス エディンバラ2日目  グラスゴー

  

酒も魚も肉も美味い村上が好きだその2 〆張鶴蔵元 宮尾酒造

好きな日本酒、〆張鶴の蔵元も村上にある。有名な酒蔵なので大きいのかと思ったら意外と小ぢんまり、ちょっと驚く。

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直売をやっているようなので引き戸を開けて入ってみると、帳場にいた若いお兄さんが出てきてくれていろいろ教えてくれる。「東京だと手に入らないものを教えてください」と言って四合瓶2本を選んでもらう。

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一つは「越淡麗」という酒米を地元村上で育てて作った数量限定のもの。そして地元中心に卸しているため手に入りにくい、定番の吟撰。

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改めて蔵元の宮尾酒造のHPを見てみると、越淡麗の生育日記が書かれていてとても大切に育てられた米だということが分かった。地元の米と地元の水で醸造した日本酒、ワインでいうとテロワールウイスキーでいうとLocal Barleyになるのだろう。

「蔵の見学はできますか?」と伺ったら、見学施設は作っていないけれど酒造りしているところをちらっと見てもいいですよ、とのことだったのでお言葉に甘える。


立派な暖簾をくぐって建物の奥に進む。

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この暖簾の正面に酒蔵があって、忙しそうに働く皆さんが見えた。覗きこんでいると軽く会釈をしてくださる。中は撮影禁止、お断りして入口のしめ縄だけ写真を撮らせてもらった。

f:id:KodomoGinko:20181006095557j:plain壁には〆張鶴で使っている3種類の米が飾ってある。

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土曜日の午後、他にお客さんもいなかったこともあってか時間をかけていろいろと教えてもらってありがたかった。

東京からわざわざ村上まで足を運んでくれて恐縮です、とおっしゃるので、3回村上に来ているけれど酒も魚も肉も野菜もコメも旨い村上は奇跡のようなところだと思います、と申し上げた。お兄さんはちょっと小首をかしげた感じだったけれど、お世辞抜きにそう思う。地元にいると当たり前のことなのかもしれない。羨ましい。

まだ行ったことのない酒田もおそらく何でも美味いのだろう。新潟や山形がすごく魅力的なことに改めて気づかされ、自分が自分の住んでいる国を表面的にしか知らないことが少し恥ずかしくなる。

レースの後ずっと忙しくて家で晩酌をする機会がなく、搾りたての酒を早く飲まないと、と思ってちょっと気が焦っている。旨い肴を用意しないといけない。


 

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