東京ウイスキー奇譚

こだわりが強すぎて生きていきづらい40代男性の酒と趣味への逃避の記録

ウイスキーの聖地アイラ島訪問の詳細は以下のリンクから。
訪問記 アイラ島 初日 2日目 3日目
蒸留所写真  Ardbeg1 Ardbeg2 Laphroaig1 Laphroaig2 Bowmore
アイラ島写真 
アイラ島への旅行についてのアドバイス エディンバラ2日目  グラスゴー

  

スコットランドで神秘体験

夏の夕方、夕陽を浴びながらアイラ島の丘を宿に向かって登っていた。ふと振り返ると、海の上の雲の隙間から光の束が海に突き刺さり、まるで天から何かが降りてくるようだった。神の啓示というのはこうして人に届くのだろうか。ふとそう思い、酔いの残った頭で忘れてしまわないように、iPhoneにメモしておいた。

 

アイラ島を出てオーバンを経てスターリング。9月の初めだというのに朝晩は東京の冬のように冷え込む。ホテルのバスタブに浸かると、身体の隅々がほぐれた。ヨーロッパではバスタブの中にしかシャワーがないホテルが多く、ここも例外ではない。シャンプーの後バスタブを見ると、髪の毛がたくさん落ちていた。いつも洗い流していたから気づかなかったけど、結構抜けるもんだな、俺も後厄終わったし。自分が毎日歳をとっていくことを改めて思い知らされた。果たして自分は自分の歩むべき道を歩んでいるのだろうか。

 

風呂から上がり、旅の記憶を失わないうちにまとめておこうとメモを見た。そこには「神の啓示について考える」と書いたはずだったのに。

 

「髪の毛維持について考える」と書かれていた。

 

ないわ〜。ないない。いくら酔っ払っていたとはいえどんな誤変換なのよ。そして抜け毛を意識したばかりの奇跡のこのタイミングで。おかげさまでまだフサフサとはいえ、髪の毛大事にせいよ、という髪の毛維持、もとい、神の啓示だったのかもしれぬ。ある意味スピリチュアル体験 in アイラ島