東京ウイスキー奇譚

こだわりが強すぎて生きていきづらい40代男性の酒と趣味への逃避の記録

ウイスキーの聖地アイラ島訪問の詳細は以下のリンクから。
訪問記 アイラ島 初日 2日目 3日目
蒸留所写真  Ardbeg1 Ardbeg2 Laphroaig1 Laphroaig2 Bowmore
アイラ島写真 
アイラ島への旅行についてのアドバイス エディンバラ2日目  グラスゴー

  

薪だきサウナを出たら湖にドボン! 本場フィンランドでサウナ好きの夢が叶うの巻

おっさんになって経験値上がると「死ぬまでにこれだけはやってみたい」みたいな夢がどんどん減っていってしまうのだが、久しぶりに超テンション上がってサウナ好きなら大興奮間違いなし、というのを本場フィンランドでやってきた。こんなやつ。 

サウナ小屋ひと棟借り切って自分で薪焚いてサウナストーブ暖めロウリュで湿度ととのえ、サウナで超気持ちよく汗かいてからもうこれ以上ムリーってなったところでサウナを飛び出して目の前の湖にドボン!!

その夢が叶った模様はこちらになります。

サウナ小屋を貸切にして。f:id:KodomoGinko:20190901145441j:plain

f:id:KodomoGinko:20190917150818j:plain



f:id:KodomoGinko:20190901144810j:plain
裏の小屋からとってきた薪をサウナストーブに自分でくべて。
(ちなみに薪割り用の木と斧もありました)f:id:KodomoGinko:20190901144743j:plain

f:id:KodomoGinko:20190901144830j:plain自分好みの温度になるまでサウナ室を暖める(右下がサウナストーブ、この下に薪を入れる)。f:id:KodomoGinko:20190901144935j:plainおよそ待つこと30分、最初は50℃ぐらいだったサウナ室内の温度がストーブの上の石に湖の水を掛けるごとに上昇。最終的には90℃近くまで温度が上がるよう思う存分ロウリュし、身体を芯から暖めて、細かい玉のような汗が体中から噴き出してもうダメだーってなったらサウナ小屋から走って推定水温14度の目の前の池にドボン!!

f:id:KodomoGinko:20190901144816g:plain

ってやつですよ奥様。上のGIFの最後に謎の手が写りこんでますが心霊写真ではなくうちのムスメの腕ですのであしからず。

これをやったのがフィンランドの東側、ロシアに面した湖水地方の国立公園の中の島。

湖水地方にはフィンランド最大の湖(琵琶湖の6倍)、珍しい淡水アザラシで有名なサイマー湖があり、その中にリンナサーリ国立公園がある。ヘルシンキからレンタカーで4時間ぐらい。トレッキングやカヌーなどを楽しむ人の間では超憧れの場所らしい。


そこの国立公園の玄関口のようなところにある島でサウナ小屋を貸し切りにすることができる。私の泊まっていたホテルの目の前の船着場からボートで20分ほど。一人30ユーロ。ボートは朝の11時出発で、4時に迎えに来てくれるf:id:KodomoGinko:20190901151134j:plain
フィンランドはIT大国で知られているのだが、国立公園の中の無人島にあるキャンプサイトサウナを貸し切りにするのにもウェブで予約しないといけないのだ。そんで料金25ユーロもクレジットカード決済*1

決済が終わるとサウナ小屋入り口横のキーボックスの暗証番号がメールに送られてくる。それを使って鍵を取り出しサウナ小屋のドアを開ける。したがってメール受信できるスマホも必須*2

私がその日一番初めのサウナ利用者だったこともあってキャンプサイトの管理人さんがカギを開けて予熱してくれていた。当たり前だがサウナがいきなり熱くなったりはしないので一時間前ぐらいから準備が必要。サウナ小屋を使う人は自分がその日一番初めの客かもしれないので上陸したらとりあえず船着き場を上がったところにある管理人さんのいるカフェに行くのが吉。

湖は茶色っぽい色をしているが綺麗。匂いもないし、味もない。木の葉がピート(泥炭)になってその色が出てきているように思われる。水風呂と違って体の周りの水が簡単には温まらないので水温14℃ほどに感じられるが体が冷えるのが早い。身体にすぐあまみが出て*3ベンチに座っているとめちゃくちゃととのいます。

サウナ終わった後服を着て、水分補給しながらキャンプ場のかまどで火を起こし、そこでソーセージ焼いて木の枝に突き刺して食べるのはマジ最高。サウナで汗かいて水分と塩分抜けてしまった身体にソーセージの塩分が染み込み、ビールが最高に美味い。だから事前にビールなどサウナ後に飲む飲み物とソーセージをぜひ買っておいてもらいたい。島のカフェ兼管理事務所的なところでも最低限のものは買えるが、ソーセージは売っていないことは確かだ。

11時半前に島に着き、3時間弱トレッキングをして2時から1時間サウナに入り、4時に迎えのボートが来るまで、雨宿りも兼ねて焚き火しながらソーセージ食べていた。ソーセージの本場から来たドイツ人家族の前で美味しそうに食べてしまった。言い訳するとたくさんあったらあげたのだけど我々3人家族用に4本しか買ってなかったのだった。

いつも電気で暖めるサウナストーブですでにいい感じになっているサウナ室に慣れっこになっていたが、ひと手間掛けて自分で薪をくべて暖めて自分の好みの温度と湿度に調整するサウナを初めて体験できた。そして自然の中に飛び出して身体を冷ませばマジでととのいます。控え目に言ってもサイコーってやつでした。

 

 

 

 

 

*1:ちなみにフィンランドではクレジットカードはICチップ付きのVisaかMasterしかほぼ使えないので注意

*2:フィンランドの電話番号もサウナの予約時に必要なので現地でSIMカードを買うことを強く推奨、DNAというキャリアのSIMがR-KIOSKというコンビニみたいなところで買える。5日間使い放題でたった5ユーロなので日本でなんとかWifiとか借りて出かけるのがアホらしい。日本の電話番号でかかってくる電話は受けられないが、留守番電話のメッセージでLINEやSMSでメッセージ送れ、って吹き込んでおけばいいのでは

*3:あまみとは冷熱交互浴によって血管が浮き上がって赤い網目のような模様が皮膚にできること。サウナで仕上がっている証拠とされる。