東京ウイスキー奇譚

こだわりが強すぎて生きていきづらい40代男性の酒と趣味への逃避の記録

ウイスキーの聖地アイラ島訪問の詳細は以下のリンクから。
訪問記 アイラ島 初日 2日目 3日目
蒸留所写真  Ardbeg1 Ardbeg2 Laphroaig1 Laphroaig2 Bowmore
アイラ島写真 
アイラ島への旅行についてのアドバイス エディンバラ2日目  グラスゴー

  

モンテネグロは猫に優しい

夏休みはモンテネグロに来ている。何でモンテネグロなの?という真っ当な質問への答えは、綺麗な海があって世界遺産はやたらと沢山あり、物価が安くて飯が美味くていい意味でも悪い意味でも超適当で、人はみんな優しいけどクルマ運転させると人が変わってガンガン飛ばす、という素晴らしい国だから、ということになる。

そしてこの国の人はどういうわけか猫に優しい。世界遺産コトルのスターリグラッド、旧市街の中は別名「猫の街」だ。レストランのテラス席の下に猫がうろうろしていても、店員は追っ払ったりしない。

こいつはコトル旧市街から数キロ離れた我々の宿の近くの海岸にいた。
人に慣れているのか、近づいてきた我々を全く警戒することなくおねだりしてきたが、我々は全く何の食べ物も持っていなかった。残念でした。

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コトル周辺の気温は40℃近くまで上がり、海からすぐなので湿度も多くてしんどい。だから人間様は老若男女みんな昼間海に入って涼んでいる。この辺の家はクーラーないところも多いし。猫も昼間の暑さでぐったり、夕涼みして体力回復、といったところか。

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そして猫の親子。日が暮れてきたので活発に動き始めたところ。子猫は好奇心旺盛なので見ていて面白い。

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コトルを離れ、60キロほどに南下したところにあるバルという街を訪れた。港町で、フェリーでアドリア海を渡るとブーツの形をしたイタリアのかかとのあたり。旧市街には城の遺跡、というか廃墟があり、なかなか面白い。無慈悲に照り付ける太陽の下を歩いて数百年前の石造りの建物の残骸を見て歩き、あまりの暑さに痛めつけられてレストランで遅めのランチを食べていると、こやつが人間様を観察しにやってきた。暑くないのか君は。

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そういえば廃墟のような城の遺跡の中にも猫がいた。お母さん猫だ。暑くて逃げる気もわかないらしい。子猫がどこか近くにいたはずなのだが、探しても見つからなかった。なんだかエジプトの壁画に出てきそうなプロポーションをした不思議な猫だった。

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そして最後はおまけなのだが、モンテネグロではなくお隣のボスニアヘルツェゴビナのトレビニエという街にいた猫。トレビニエはいい気が流れている素敵な街で、大きなプラタナスが作る木陰で涼しい広場にレストランやカフェが並び、みんな幸せそうに夏の昼下がりを過ごしていた。そこにいた一匹。

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私は特段猫好きというわけではないのだが、旅行中ということもあっていつでも写真を撮る態勢だったのでつい沢山猫の写真を撮ってしまった。猫が幸せに暮らしている街は、多分綺麗に掃除されておらず、野良猫に苦情を言う人もおらず、みんなつまらないことで思い悩んだりせずに適当に幸せに暮らしているのではなかろうか、と思う。