ガイドブックも持たずに適当に旅に出て3度もしくじったけど結局何とかなったという大したオチのない話
なんとなくJALのホームページを見てたら、この時期たった19000マイルで台北に行かれることが判明。休暇は取ったものの何も予定を立てていなかったので、木曜日に急遽予約して日曜日から2泊3日で台湾の南投蒸留所見学に行くことに。いつもながらテキトーな旅。
羽田発の国内線でセントレアに行き、台北行きの便に乗り継ぐ予定にしていたのだが、セントレアまで来て完全な私のミスであわや台北行かれないかも、という想定外の事態に。本来羽田のJALカウンターでパスポート見せて国際線の分も合わせてチェックインすべきところを、いつもの国内出張のようにJALのICカードでそのまま搭乗してセントレアの国際線カウンターで改めてチェックインすればいいと勘違いしていた。セントレアの国際線カウンターにたどり着いた時には台北行きの飛行機のチェックイン締切り、搭乗時刻1時間前を過ぎていた。
そのせいで台湾に行くはずが手羽先、味噌カツとあんかけスパを楽しむ2泊3日の旅になりかかったのだけれど、泣きを入れて何とか飛行機に乗せていただき、無事桃園空港に到着。
しかしさらに苦難は続く。空港にて台湾新幹線の高鐵桃園駅から高鐵台中駅までの切符を買い、地下鉄で高鐵桃園駅に向かうはずが間違って地下鉄の反対方向台北行きに乗ってしまう。本日2回目の痛恨のミス。なんか乗車時間長いなあと思ったんだよ。
気を取り直して高鐵台北駅から台中に向かう。高鐵は品川から熱海に行くこだま号風味が濃厚。この案内とか車内とかまんまじゃん。
こだま号風味を堪能した後、予定より30分遅れて3時過ぎに台中駅に到着。市内に向かう方法をGoogle先生に聞いたら151番のバスに乗れ、もうすぐ出発だ、という。目の前にいた151番のバスに飛び乗ってみたらまたも反対方向、郊外に向かうバスに乗り込んでしまうという本日3回目の痛恨のミス。どんだけアホなのか今日の俺は。
GoogleMap見てすぐに方向間違えたことに気づいたものの、バスは高速に乗ってしまい次のバス停までがえらく遠い。流石に凹む。どこで損切りするか悩み、タクシーが捕まりそうなところで降り、タクシー捕まえて市内へ。8㎞ぐらい中心部から南に離れたところにいたらしく、550元、2000円ちょっとのタクシー代でホテルに到着した頃にはもう夕方になっていた。ガチで自分のアホさ加減にクラクラした。
腹減ったな、そういえば昼食食べていなかったな、と思いホテルに荷物を置いて何か食べるものを探しに出た。そごうのある交差点の地下道を通ったらたくさんの張り紙が。
壁は手書きのメッセージでびっしり。結構衝撃的な写真も多く、「次は台湾だ」という危機感が強く感じられるものだった。こんな写真をTwitterで上げたりすると次に某国に入国したら帰ってこられなくなりそうで怖い。
悩んだ挙句その交差点近くで行列ができていた「麻辣大腸麺線」というところでホルモン入り汁ビーフンと鶏のから揚げを食べた。どちらもめちゃ旨いがクリスピーチキンはこれまで食べた中でも一、二を争う出来。100元、400円弱ぐらい。
それからまたふらふらしてたら街角に普通っぽい酒屋があり、ちょっと覗いてみようと思って入ったら全然普通じゃないとんでもないところだった。
イチローズモルトのジョーカー、1968年蒸留の軽井沢などがレジの後ろに飾ってある。
こちらはThe Whisky Agencyの恐らく台湾限定リリース。89グレンギリー2014ボトリング、95カリラ2014ボトリングなど見たことのないラベルが。
こんなどんぐりも見たことない。
そしてソサエティの品ぞろえもすごい。
ウイスキーだけでいうと目白の田中屋の1.5倍ぐらいのバラエティ。Glenlivet13年台湾向け限定や、この店のオーナーが樽買いしたKavalanのシェリーカスクなどあってとても楽しく、たまたま入った店でこれだけ充実している台中ってすげえすげえ、と一人で大興奮。
ちなみにこちらのお店になります。結局1時間近く滞在し、TWAのカリラとカバランを購入。
ボトルを置きに部屋に戻り、心の弱いダメな中年はついホテルのサウナにふらふらと入ったりしてしまう。それからまたホテルを出てタピオカ飲んだりしながらあてもなく歩き、ダメ中年は大したこともしていないのにまた腹が減ってきたので台中で一番にぎわっているという逢甲夜市に行き、牡蠣のオムレツと焼き海老と葱餅みたいなのを食べた。
それからさっきの酒屋でおススメしてもらったKC Cigar Bar/凱西咖啡というバーに行き、Ardbeg Drumとマンハッタンを飲んだらもう真夜中近く。
もう一軒行きたかった方酒坊というバーも日曜日で早じまいしておりあきらめて宿に戻った。
翌日は辺鄙なところにある南投蒸留所を高速バスに乗って訪問する予定、だけど今日一日で運を使い切ってしまったかもしれず無事たどり着けるのだろうか、今度はガチの迷子になるのだろうか、いやもういいおっさんなんだから流石に迷子はないだろう、などと思っているうちにいつもと違う枕なのに気が付いたらぐっすり熟睡しておりました。
続編は↓こちら。