東京ウイスキー奇譚

こだわりが強すぎて生きていきづらい40代男性の酒と趣味への逃避の記録

ウイスキーの聖地アイラ島訪問の詳細は以下のリンクから。
訪問記 アイラ島 初日 2日目 3日目
蒸留所写真  Ardbeg1 Ardbeg2 Laphroaig1 Laphroaig2 Bowmore
アイラ島写真 
アイラ島への旅行についてのアドバイス エディンバラ2日目  グラスゴー

  

オチのない最近の飲み食いの記録

朝7時15分発の羽田発の飛行機に乗り関空へ。朝食は基本的に必ず食べるので、6時から開いているスタバでコーヒー買って地下のヴィ・ド・フランスでパンを買って機内で食べる、というのがいつものパターン。機内サービスでは大抵スカイタイム、というキウイ味の酸っぱい飲み物とお水をもらう。でもこのスカイタイムを紙コップに入れてもらうと、健康診断での一場面を常に思い出してしまう。

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伊丹空港への着陸の際とは全く異なる、夏休みどこに行こうか人に思いを巡らさせるようなのどかな雰囲気が窓の外に広がる。そして関空に着陸。小一時間ほどレンタカーのハンドルを握って客先へ。仕事を終えてせっかく和歌山まで来たからにはランチに魚でも食べたかったが、残念ながら帰りの飛行機まで時間がない。「駅の中のラーメン屋が旨いですよ」と同行した後輩が言うのでそこで手を打つか、と思っていた時、街の中心部で「井出ラーメン」と書かれた看板が目に入る。外観からしてまさに昭和のラーメン屋。


さっきまで駅の中の店に行こうと主張していた若者は、「ここ和歌山ラーメン発祥の店だよ」というとミーハー心に火が付き、ぜひここで、という。何とか2人座れたが、小さな店の中はすし詰めで、みんな肩を微妙に斜めにしながら狭いスペースで譲り合ってラーメンをすすっている。特製ラーメン味玉入り、を注文。

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醤油とんこつ味。ストレートの細めの麺が絡む。玉子は別盛り。そして一口サイズの押し鮨、一個150円、も食べる。昭和20年代から続く味は、今となっては普通によくある美味しいラーメンの味だけれど昔は革命的だったのではなかろうかと思いつつ、店を後に。

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会社のアシスタント2人にいつも世話になっているので、たまにはゆっくりランチでもご馳走しよう、ということで神田明神下の神田川へ。

3日前に予約を入れ、事前に注文も入れて11時半からの時間でお願いしておいた。前のミーティングが長引いたのでアシスタントたちに時間に間に合うよう先に行ってもらう。私は15分ほど遅刻しているのでタクシーで向かう。それほど遠くないのでビルの車寄せに停まっているクルマではなく、流しの中央分離帯寄りの車線で信号待ちしている四社の空車のタクシーに手を挙げると、なかなか私の目の前まで来ない。そして止まったところも微妙に私の立ち位置からずれている。そして営業所は世田谷、と書いてある。
これはキビシイのを捕まえてしまった、と乗る前から分かっていたが、やはり、だった。明神下の交差点までお願いします、と言ったがやはり道を知らない。カーナビ入れようとするので、とりあえずまっすぐ行ってくれ、と頼んだら後方確認の甘いままに慌てて発進して、後ろから来たトラックが結構な勢いで迫ってきたので小さな悲鳴を上げてしまった。ずっとまっすぐ行ったら明神下、と書いてある大きな交差点があるから、そこを越えたところで止めてください、と言っているのに、まだですか、とか信号いくつ目ですか、とか聞かれて辛かった。

遅れて店に入って、黒光りする階段を上がって二階の奥の座敷へ。20畳ぐらいはあるだろうか、3人で使うには広すぎる個室。お姉さんがお茶をもってきてくれて、注文を聞かれ、「予約の時に注文したはずですけれど、大きなうな重3つで」と言ってみたものの、おそらく焼き場への注文は通っていないのだろう。こちらは1時までには帰らないといけない立場で、もう12時前。これも結構厳しい。お椀は肝吸いか赤だしのいずれか、と聞かれ、肝吸いとあれば肝焼きを、とお願いする。

肝焼きは今日はない、ということで残念。そして肝吸いもない、というので赤だしに変更。さらに厳しい。

ダメ押しは、焼き場の手違いで大きいお重が2つしか出ない、とのこと。アシスタントの一人が「私は小さいのでいいです」と言ってくれる。

いろいろ厳しい目にあったが、大好きなうなぎが来るとすべて忘れられる。すでに12時40分になっていたが。ここのお重は上品でいい。そもそも見た目からして品がある。脂っこすぎると品がないので、ちょっと物足りないかな、と感じさせるぐらいがちょうどいい。

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お詫びに、と言ってグレープフルーツゼリーが出てきた。下足番をしていた男性が若旦那とは知らなかった。丁寧にお詫びしていただいてこちらが恐縮。運の悪い一日だったがうなぎは旨かった。

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自宅で夕食をとった後、ランニング。どこに行こうか迷った挙句、渋谷区をぐるっと一回りして最終地点は広尾の商店街にある銭湯、広尾湯へ。着替えを持って走り、7キロ強ほど走って汗まみれになり、銭湯の扉をくぐる。セレブ御用達の印象のある広尾だが、外苑西通りよりも恵比寿側は下町の香りを残す。そして銭湯はいつ来ても意外と混んでいる。

熱めの風呂にはほんのちょっとしか浸からず、洗髪(シャンプーというと銭湯っぽくない気がして)して体を洗ってすぐに出る。走って体は暖まっているので、烏の行水。
そして風呂上がりの一杯を求めて、前から行きたかった目黒のザ・マッシュタンへ。

目黒駅東口のロータリーのちょっと先を入ったところ。ほど近いオフィスに10年以上勤めていたのに、なぜか来る機会がなかった。近くの餃子屋にはちょくちょく来ていたのに。雑居ビルの前に看板も出さず、二階にひっそりと佇んでいるので窓のスコットランドとアーガイルの旗に気づかないと通り過ぎてしまうかもしれない。

最初にTaliskerのソーダ割をお願いしたが、18年しかないとのこと。それはもったいないので、Ardbegソーダをお願いした。ビールの代わりとしてはかなり素敵な飲み物。その後何を飲むか悩み、バックバーにArranのThe Bothy Batch Oneがあったのでお願いした。自宅用に買ったボトルを口開けする前に飲んでみたかったのだ。結果的にはまだまだ固すぎてもう少し。その後Elgin、Imperial、Allt-a-Bhainneというマイナー系ばかりを攻める展開に。お話ししながらたくさんのことを教えてもらった。特にAllt-a-Bhainneは飲んだことがなく、レモンの香りがして樽がいい感じで乗っている非常にうまいボトルだったので、また新たな発見ができてとても嬉しかった。

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毎年恒例の行事はいくつかあるのだが、そのうちの一つがサクランボ狩り。5月下旬から6月の週末に、中央道を北上して南アルプス市勝沼インター周辺の果樹園に行くことにしている。今年は昨年お邪魔した塩山の桜桃屋うちだ園に再訪することに。

中学校の体育館ほどもあるビニールハウスの中にサクランボの木が30本近く植わっていて、そこで40分食べ放題。3人で6000円払う、というので結構なお値段。その値段あったら桐箱入りのサクランボ買って食べられるんじゃないか、と思ったあなた、正しい。

でもわんさか木に実をつけているサクランボを食べ放題で遠慮なく食べるのは、本当に贅沢だ。うちだ園ではいろんな種類が食べられるし。

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JRの塩山駅からタクシーでも遠くない。朝一で中央道で出かけて1時間ほどでうちだ園に着き、40分サクランボ狩りをした後シャトーメルシャンへ。ここにも毎年立ち寄って、ワイナリー限定発売のワインを買って帰ることにしている。今年は北信シャルドネミッドナイトハーベスト2014をゲット。

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そして午後1時前には東京に。充実した午前中の使い方だった。

www.kcnet.ne.jp

 

会社の人と仕事の話をしながらステーキを食べた後、2次会で六本木通り沿いの某有名モルトバーへ。Balblairを頼んだつもりがBalvenieが出てきた。多分私が酔っ払っていたのだろう。改めてBalblair頼んだら置いていないとのこと。Laphroaigの200周年ボトルをまた頼み、そして先日信濃屋で購入したBBRのDailuaine22年を発見したので飲んでみた。これがやはり大好きなDailuaineの味。家のボトルをいつ開けるか楽しみ。でもこの店は複数のバーマンの態度が好きになれないので一人で来ることはないだろう。

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