ヘルシンキ中心部のサウナ Allas Sea Pool
フィンランドとエストニアのサウナを紹介していこうと思いますがまずは初級編、ヘルシンキ。
ヘルシンキ中心部からすぐ、朝からサウナ入れる素敵スポットAllas Sea Pool。パブリックなサウナは午後からもしくは夜しかやっていないところが多い中で平日は6時半、土日でも9時からやっているのは貴重。素晴らしい。
どれぐらい中心部かを日本で喩えると、皇居のお堀や道頓堀の一部がプールになっている、とか横浜山下公園の氷川丸の横がプールになっていてそこを水着でうろうろしている、ぐらいのレベル。プール出て走って行ったらヘルシンキで最も著名な観光スポットの一つヘルシンキ大聖堂まで2分で着きそう。直線距離300mぐらい。下の写真の中央の塔が大聖堂。
上の写真の左側、鮮やかな水色のプールがちびっこプールで淡水の温水。その奥、というか下の写真で見えているプールが海水そのままのプール。透明度は絶望的に低いが汚かったり臭かったりはしない。
人が歩いている方からプールを見た風景はこちら。観光フェリー乗り場からもマーケットからもすぐなので、人通りがめちゃくちゃ多い。おっさんの水着姿なんかわざわざ見たくもないと思うが。
水温は15度。水温計に藻が生えているのが分かる。小さな魚もプールで泳いでいるぞ。水深1.8m。海泳いでいるのと基本変わらない。まあ何のためにあるかは言うまでもない。これ冬に飛び込んだら痺れるだろうな。
もう一つメインの大人向けの水深1.6mの淡水・温水プール、こちらは1レーンがガチスイマー用、それ以外がゆっくりスイマーやちゃぷちゃぷスイマー向け。
世界遺産に登録されている「スオメンリンナの要塞」行のフェリーが出ている港の横でフィンランド湾が見られる。プーチン大統領がちょうどフィンランド訪問していて前日スオメンリンナの要塞にあるレストランで公式晩餐会があった模様。
サウナはもちろん屋内にある。そもそもはこの施設はその名の通りプールがメイン。基本はメンバーシップのスイミングクラブで、そこのサウナ使わせてもらっていると思っておけば間違いない。フィンランドだと冬の間運動しにくいだろうから、温水プールとかでみんな運動不足解消するんだろうと想像。
1回利用券14ユーロを入り口で支払い、手首にリボンのようなリストバンドを付けてもらい、センサーをゲートにタッチして入場。フィンランドではよくあるが、そのリストバンドで丸いボタンを押しこんでやるとロッカーがロックされる。
サウナは水着のままでも裸でも構わない。最初は私も裸になっていたけれど、水風呂ならぬ海水プールに浸かりに行くのに全裸で行くわけにはいかず、脱いだり着たりがめんどくさくなってきたので海パン履いていた。
この物入れの下にあるトイレットペーパーのロールみたいな、一辺40㎝ぐらいの正方形のビニールシートをお尻の下に敷いてサウナに入るのがマナー。
サウナ内部はこんな感じ。全裸のおじさんがいないタイミングを見計らってちゃちゃっと写真撮りました。入口のほかに港と海に面した窓があり、そこから景色をぼんやりと眺めていると時間がどんどん過ぎていく。ちなみにフィンランドでもエストニアでもサウナハットをかぶっている人は全くいませんでした。その代りサンダルは必携。みんなビーサン履いてサウナに入る。
ロウリュは超適当にバサーっと水かける人もいれば、ちょろちょろ時間かけてサウナストーブの中に水流し込んでいる人もいてまちまち。まあ鍋奉行みたいなロウリュ奉行が必ずいるのでお任せするのが間違いない。「ロウリュいいですか?」みたいな断りを入れることは基本なかった。
バケツの水がなくなったら気づいた人が入れるのもマナーっぽかった。私がサウナ室出る時にバケツ持って水入れて戻ってきてまた出たら、「おおよしよし」という感じでロウリュ奉行に褒めてもらいました。
残念ながらヴィヒタ(榊みたいな葉っぱのついた木の枝で背中をパシパシ叩く)置いてあったところはフィンランド、エストニア通して一か所もなし。葉っぱ散らかるからだろうか。
サウナで十分暖まった後はサンダルパタパタ言わせながら先ほどの海水プールにどぼんと浸かりに行くのだ。そしてプールの外側からの「えーマジでこの海入るのー?」みたいな観光客からの視線に耐え、ウッドデッキでととのい外気浴。
ちなみに8月終わりで気温は多分22度ぐらい。寒くはなく日が当たっていると気持ちがいいが、意外に日焼けしてびっくり。東京帰ってきてから「夏休みハワイでも行ったの?」と聞かれて「いや北欧へ行きました」といったら怪訝な顔で見られるレベル。
カフェで水を買うと4ユーロ以上するので、受付のところで売っている水を2ユーロぐらいで買うことをお勧めします。
フィンランド来て一発目、もしくは帰国便に乗るまでの最後のサウナとしてお勧めです!