東京ウイスキー奇譚

こだわりが強すぎて生きていきづらい40代男性の酒と趣味への逃避の記録

ウイスキーの聖地アイラ島訪問の詳細は以下のリンクから。
訪問記 アイラ島 初日 2日目 3日目
蒸留所写真  Ardbeg1 Ardbeg2 Laphroaig1 Laphroaig2 Bowmore
アイラ島写真 
アイラ島への旅行についてのアドバイス エディンバラ2日目  グラスゴー

  

高級メロン食べ放題@南房総安田メロン農園が控え目に言ってもサイコーだった件

毎年イチゴ狩り、ブドウ狩り、桃狩り、サクランボ狩りには必ず出かけるぐらいフルーツが好きな私が一押ししたい、安田メロン農園の高級メロン食べ放題。とりあえずだまされたと思ってこれを読んでほしい。

去年初訪問してメロン1/2玉をいただいた。その美味しかったこともさることながら、隣の女子二人連れがメロン食べ放題をやっていて、まるでわんこそばのように次から次へとジュースの滴り落ちるマスクメロンを一心不乱に頬張る姿を、食べ放題の予約をしなかった我々は生暖かい羨望のまなざしで見守るほかなく、今度は絶対食べ放題予約して再訪するぞ!と心に誓った。そして昨日ついにリベンジを果たす。

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旗だけ見るとメロンというよりはスイカ?、というカラーリングだが、同じ瓜系だからまあいいか、と思いつつこのメロン食べ放題を心から楽しむため朝食も軽くしかとらず、もう1時なのにランチも食べていないせいで前のめりになり過ぎた心を抑えながら歩く。

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階段を降りると温室がいくつも並んでいて、目の前の納屋のような建物の中にメロン直売や食べ放題の受付がある。

下の写真が去年もらったパンフレット。今年も値段は変わっていなかった。600円で1/4玉、1100円で1/2玉という値段からすると2000円で食べ放題、というのははっきり言って超破格なお値段ではなかろうか。そして食べ放題には時間制限なし!!

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去年も良くしてくださったお母さんに食べ放題お願いします、というと「メロン畑を案内しましょうか?」と聞かれフルーツ好きとしてはちょっと心が動いたのだが、もういい大人だというのにメロン食べたいはやる心を抑えることができず「去年も見させていただいたので大丈夫です」とつい言ってしまう。

そしてお母さんが両手で抱えて持ってきてくれた、お待ちかねのメロンがこちら。

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まったくケチケチすることなく、がっつりとケースごとカットメロンが登場!待ってました。あまりのみずみずしさにジュースが滴ってケースの底がすでに濡れていて、まだ食べてもいないのに少し興奮。そして食べやすいようにほぼ完ぺきに種が取ってあってすぐにかぶりつける上、実は超つめたく冷やしてある。

どんなにメロン好きでもぬるいメロン食べたらあまりおいしいと感じないはずだが、めちゃ冷たい。これはポイント高い。渇いた喉に冷たいメロンのジュースが沁みわたっていって、これは控えめに言ってもサイコー以外の何物でもない!

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見ていただくと分かるかと思うが、皮と身の間に半透明に緑色になっている部分がある。この部分までスプーンが力を入れなくてもすくっと入っていって、ジュースを大量に含んだ身をぱくっと食べると首の後ろがぞくぞくするぐらいの甘みが襲ってくる。なんだこの糖度は。ハンガーストライキ中のマハトマ・ガンジーでもこっそりつまみ食いするレベル。食べ放題のものだからといってクオリティ下げたりしていないのがよくわかる。

そして普通のフルーツ狩り食べ放題はだいたい30分までなど時間制限があるが、ここの食べ放題は時間制限なし。まるでわんこそば状態。食べても食べても次から次へとじゃんじゃん持ってきてくれる。

「おいしいからたくさん食べてくださいね~」とお母さんが勧めてくれるので無我夢中で食べた結果がこちら。バケツ一杯皮が出るほど食べてしまった。お昼ごはん代わりにお腹いっぱいになるまで高級メロンを食べられるなんて贅沢過ぎて罰が当たりそうだ。ちなみに一人ではなく家人二人と一緒なので誤解なきよう。一生懸命大切に作っていらっしゃるのが温室見ても分かるので、良い子の皆さんは食べ放題だからといってカットメロンの真ん中のわずかなところだけ食べたりしないように。

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温室の中を見て回ることもできる。こちらはまだ表面のしわしわができていない若いメロンたち。

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そして一人前になってもう少しで出荷となるのがこちら。

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ちなみに帰り際に富津館山道路鋸南・富山IC手前の道の駅、富楽里とみやまに寄ったのだが、そこで売っていたメロンが1玉4000円で生産者は安田さん、と書かれていたのでさらに得した気分になったのは言うまでもない。

お母さんいわく、高級メロンは贈答用としての需要が多く、お盆と敬老の日をピークに需要が落ちるのでお盆過ぎから11月半ばまで食べ放題をやっていらっしゃるそうだ。

9月の連休というのに我々のほかの客は4人家族1組しかおらず、これを世の中の皆さんが知らないというのはあまりにもったいなく、ぜひ秋の行楽日和に南房総まで足を延ばしていただきたいと思って大きなお世話かもしれないが書いてみた。事前の予約をすることを忘れないことと、お腹をすかせて出掛けることをお勧めします。

 

 

bosotown.com

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

オチのない池袋での徘徊の記録

東京であまり縁のなかったところの一つ、池袋。Bar Nadurraさんにたまにお伺いするぐらい。何で来ないのかちょっと考えてみたが、私が必要とするもので池袋にしかないものがなかったからなのかも、というのが結論。だが最近その認識が間違っていることが分かった。蘭州料理が食べられる自宅から一番近いところが池袋なのだ。

ここしばらくツイッター眺めていると西川口「ザムザムの泉」という蘭州ラーメンが美味いという情報がやたらと流れてきて、調べているうちに蘭州料理がどうしても食べてみたくなった。でも西川口はちょっと遠い。ザムザムと並んでよく名前の出る「火焔山」には池袋店があることが分かり、日曜の昼、私にとっての魔境池袋を目指すことに。

9月も半ばとは思えない酷暑の中、山手通りをランニングで北上、訳あり風の30代半ばの緊張気味の顔の男性が女性の手をやや引っ張り気味に歩いているのを横目に見ながらラブホテル街のど真ん中にあるサウナ「池袋プラザ」で汗を流し火焔山へ。日曜日の昼下がり、客は6分の入り。カウンターで隣になった人以外は全員中国語で話している。店員も中国の人なのだけど、「後ろ失礼しまーす」とか「ラーメンでーす」とかは日本語なのがおもしろい。日式サービスというのにバリューがあるのだろうか。
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麺は細麺、平麺、三角麺の三種類から選べる。何も指定しないと「並」になります、と謎みがあることが書いてあるのだが恐らくデフォルトは細麺、ということらしい。折角なので珍しい三角麺を注文すると、店の奥で小麦粉の塊を叩いて伸ばしてねじって畳んで、というのが始まった。注文してから麺を作ると聞いていたがまさにその通り。2リットルのペットボトルと同じかそれ以上の小麦粉の塊を空中でうまく伸ばしてねじって折って、台で叩いて伸ばして、とやるのは見た目以上の重労働だろう。

麺から作るとそれなりの時間がかかるのは仕方ない。むしろ丁寧に作ってくれているので時間かけてくれて全然構わない。そして出てきたのがこちら。

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調理場にいる男の人は全員ムスリムの人が被る刺繍の入った小さな白い帽子をかぶっている。麺の上にのっているのは叉焼ではなく当然牛肉、スープも牛肉ベース。意外とあっさりとした塩味、だけど独特のスパイスが奥に隠れている。辣油がかかっているがそれほど辛くない。しかしスープを飲んでいるうちに体の中からホカホカしてきて、せっかく運動して汗いっぱいかいてサウナに入ってさっぱりしたのにまたいい汗をかいてしまう。謎のスパイスの魔力。

ラーメン食べてて途中で麺を噛み切るということは基本しないのだが、ここの手打ち麺は長いのでどうしても噛み切らざるを得ない。でも麺はモチモチ、噛むときの感触が讃岐うどんを噛み切るときの感覚に近い。麺の表面から奥に入っていくにつれてより弾力を感じる、あの感覚。癖になるわ。

そしてクミンのようなスパイスがかかった羊の串焼き。これも旨い。あまり辛くなく、噛みしめると羊の脂と肉汁が渾然一体となって口内を満たす。
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隣の中国人のお兄ちゃんが蘭州ラーメン食べながらなんか店員さんにお願いしているなあ、と思っていたら店員がニンニクまるっと持ってきた。ひとかけじゃなくて、ひと房まるまる。そして兄ちゃんはおもむろに皮をむき、生のままのニンニクをひとかけひとかけかじっていく。すげえ。

メニューの一番後ろにおつまみがあり、羊のモツや干し豆腐の和え物などやたらと魅力的。今回は諸事情によりビール飲めなくて極めて残念だったので今度リベンジ果たしてやる、と心に誓う。塩分と水分を欲する身体の欲望に素直に従いラーメンのスープまで完食、店を後に。

そして翌日、即行リベンジ。職場からは池袋は地下鉄で一本。再び池袋プラザでサウナ入って体調を整えてからの火焔山。羊のモツの和え物、ジャガイモのピリ辛和えと羊肉の串を一本、ハイボール

初めて食べた羊のモツ。全然臭みがないコラーゲンの塊のような食感。麻辣味のタレ、パクチーと完璧なまでに合う。ハイボールが進む進む。

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写真を撮り忘れたがジャガイモのピリ辛和えも旨かった。だが味付けが羊のモツとかぶっていたのと、頼んでから低糖質ダイエットしていたことを思い出して少しだけ。串は当然完食。つまみ一皿と串だけで良かったかも、と思いながらリベンジ完了。ラーメン食べなくても楽しいことが確認できた。
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満足した腹を抱えながらどこへ行こうか一瞬悩み、歩いてすぐのジェイズバーへ。行ったことないバー行くの久しぶりかも、と思ったが最近赤坂のバーで塩対応されたばかりだった。 

モルト侍は残念ながらいらっしゃらず、少し若いバーテンダーの方が相手をしてくれる。雨の月曜日の夜、ということもあり関西から出張で来て飛び込みで入ったと思しきおじさん二人連れがカウンターにいるのみ。カウンターの端に通されて何を頼むか少し思い悩む。厚岸のニューボーンを見つけ、自分でも買ったけど口開けしていなかったのでお願いする。

厚岸はニューポット特有の金属臭がわずかにするけれど、それが悪く働く手前でピートの香りがまろやかに包み込んで丸くなり、少し後を引く感覚が残る。もう少し瓶熟したらまた違う世界が開ける気がする。

次はシェリー系のお勧めをいただく。モルトマンGlen Keith、1998年蒸留19年。月が映り込む静かな夜の海を思わせる綺麗なシェリー。そして麦の香ばしさがしっかり感じられ甘みが後からやってくるバーボン樽熟成Glenlossie。こういうスタイルが一番好きだ。

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カウンター4席分ぐらい離れたところに座っているおじさんたちが仕事の話にかこつけた悪口成分多目の人物評をやっているのが聞こえてきてしまう。そういうのは居酒屋でもどこでもできるけどモルトウイスキーはどこでも飲めるわけではないのでできれば他に行ってやってもらいたい。

あと何杯飲みますか、と聞かれ、2杯ぐらいですかね、と言ったらモルトヤマとのコラボのBen NevisとGlenglassaughが目の前に置かれる。Ben Nevisは芯の太いシェリーで味に厚みがあり、食後に甘いデザートをいただいているような気持ちになる。Glassaugh1974年蒸留37年は文句のつけようのないスムースさと上品さが枯れずに出ていて高貴な感じ。

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5杯だけにしておこうかと思ったけれど、バーテンダーと話をしていたらもう一杯飲みたくなってしまってBraeval。最後に飲んでも力強い穀物感と甘み、アルコールの辛さがバランス良くて心地よい。

フラフラしながらお礼を言って辞去、駅前の中華食材店でよだれ鶏のタレを作るときのために粉トウガラシと花椒をそれぞれ一袋買って家路についた。都心で暮らして23年になるけれど、まだまだ知らない場所が多いことに改めて気が付いた。

中国蘭州ラーメン 火焔山蘭州拉麺 池袋店

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これもいいと思うんですよね。。。
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マレーシアで旨かったもの

マレーシアで旨かったものその1。チャイナタウンにある「冠記」で食べた雲呑麺と叉焼麺。1人前6リンギット、200円しないぐらい。マジでこの椅子座ってこのテーブルでこの箸と食器で食べるんかい、という小汚さ。難波花月の近くのたこ焼き屋、わなかでのイートインを思い起こさせる。小汚さ的には冠記は1.5倍増しぐらい。でも雲呑麺は絶品、澄んだ魚介系の出汁が効いたスープはその上品さが店の見た目とすごいギャップがあり、かなり細めの麺によく絡む。雲呑の餡は噛むと海老の旨みが沁みだしてくる。

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叉焼麺は焼きそばで、甘い甜面醤系の味付けがされた麺の上に乗る叉焼も焼き目がしっかりついているけれど中はジューシー。麺と叉焼と青菜の完璧なコラボレーション。付け合わせに先ほどの雲呑麺の麺抜き、胡椒入りのスープが出てきてこれも旨い。毎日食べても飽きなさそう。

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下の写真の右側のパラソルの奥に店がある。知らないとかなり入りにくいし、知っていても中見るとちょっとおじけづくかもしれない。

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旨かったものその2。ランカウイ島「強師傳 (Quang Shi Fu Seafood Restaurant)」で食べたGrouper、老虎斑という魚。日本だとハタなのかなあ。蒸しあげて紹興酒と醤油の味付け、揚げ大蒜と生姜付き。写真撮り忘れて大失敗。
ランカウイ島の中で最も栄えている街Pantai Chenangをそぞろ歩きしているうちに、中国人でにぎわっている旨そうなシーフード料理屋があった。予備知識なくふらっと入ってみたらこれが大正解。店の前の水槽に魚が泳いでいて100gいくらと書かれていて、これ食べたい、というとその場で重さを量って値段が決まり、後は調理法を指定するだけの明朗会計。ハタの蒸し物以外に伊勢海老のバタークリーム炒め、干しナマコと野菜の炒め物、かにチャーハン食べたけれど本当にどれもおいしくてびっくり。伊勢海老は高かったけれど、それ以外は超リーズナブル。店の中を覗いてみて、中国人の家族が大勢で祝い事をしているような店は多分外れがないんじゃないかと思う。
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その3。クアラルンプールの屋台で有名なアロー街にあるW.A.Wレストランで食べたカニの黒胡椒炒め。甘くて白いカニの身が黒胡椒の辛さで引き立ち、無限にビールが飲める。あさりの大蒜生姜炒めも旨かった。この店は食べ物は旨いのだけどサービスが最低なので心して行った方がいい。休暇中のテンションだったので耐えられたけどいつもだったら舐めた口きいた店員の胸倉つかんで椅子蹴り飛ばして帰ったかもしれない。だけど食べ物は悪くない。ちなみにシーフードレストランのように思われているが実は手羽先の店。
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クアラルンプールのアロー街で食を楽しむためには一軒目で満腹になるまで食べずに、屋台をいくつかはしごするのがいいんじゃないかと思う。大阪食い倒れ方式。自分の好きな串を選んでバーベキュー焼いてもらう、というシステムの屋台があって、写真の人の顔の横にある50リンギットの値札が付いているのは蛙さん。1500円近いって高いね。食べなかったけど。

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BBQ屋さんだけではなくて果物も買い食いできる。当然ドリアンに挑戦。鼻が曲がりそう、というほどではないがやはり硫化水素臭い。そのあとにクリームのような甘みが追いかけてくる。どちらかというとマンゴスチンの方が好きかもしれない。

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その4。ステーキも旨かった。Lucky Bo Cafeにて。1.4㎏ぐらいあるトマホークステーキ。値段は下手すると東京の行きつけの店の方が安かったかもしれないけれど、どうしてもステーキ食べたくなって美味しくいただいた。ミディアムレアの焼き加減も絶妙。街の中心からは離れた住宅街の中にあるのでGrab(Uberと一緒のスマホベースのタクシーサービス)で行くのがいいと思う。
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しかしGrabは本当に便利。こちらのタクシーはメーター制のものと値段交渉が必要なものがあるのだけれど、土地勘ないところでタクシーの値段交渉するのは相当難しく結果的に割高につくことが多いし、メーターでもいくらかかるか分からないが、Grabだと乗る前に値段が確定。そしてタクシーより基本安い。ちょっと出かけるぐらいなら大抵10リンギット、300円以下。クレジットカード登録しておけばリンギットの現金の持ち合わせを気にする必要もないし、行先も発注時にGoogle Mapで指定してGoogleがナビゲートしてくれるので、どんなにマイナーな店に行こうと思っても言葉の壁もなく大丈夫。遠路はるばる行きたい店になんとしてもたどり着きたいと思う食いしん坊はスマホにダウンロードするのをお忘れなく。絶対後悔しない。

他の交通手段(普通のタクシーも含む)に対する価格競争力、迎車時間の短さ(当然迎車料金も発生しない)、言語の壁がなく目的地を正確に伝えられて到着可能、価格が先にどの程度か分かり発注した時点で確定している安心感、簡単かつ迅速な決済などほとんどの点でこれまでのタクシーと比較して圧倒的に便利なので、日本でも導入してもらいたい。というか導入されたら大抵のタクシー会社は淘汰されそうだ。

その5。新峰肉骨茶。そもそもマレーシアのことは何も知らなくて、いつも拝見しているTakiさんのブログをそのまま参考にしてMandarin Orientalに泊まったりランカウイ島にいってTanjung Rhu Resortに泊まったりしたのだが、彼のお勧めの食べ物が肉骨茶。スープのものとドライのもの両方食べてみた。スープのものも旨いが、汁なしのものは濃い目の味付けで無限にご飯が食べられそうだ。南の国で汗をたくさんかいた後の味の濃いものは旨いに決まってる。サウナの後もそうだけど。

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以上、帰国早々に記憶が新しいうちに備忘録も兼ねて。英語が通じるしLCCも飛んでいるし金曜日半休取って夕方5時のフライト、クアラルンプール夜11時着で行って日曜日羽田に夜10時に着くANAの便で行く2泊3日の旅でも満足できると思います。空港から市内まではGrabがやっぱりおすすめなのでダウンロードお忘れなく(ホテルで空港までタクシー頼むと160リンギット、Grabだと少し大きいクルマを頼んで75リンギット(通行料込み)だった)。

walking-gourmet.hateblo.jp

クアラルンプール The Whisky Bar KLにて

今年の私の夏休みの目的地は青色の航空会社が決めてくれた。休暇の予定は決まっていて、そのタイミングで貯まったマイレージで予約できるところを探したらクアラルンプールになった。マレーシアは初めて。消去法的に決めた旅行だけれど積極的に楽しんでとてもいい休暇だった。

日本人も相当食にうるさいと思うが、マレーシア人の食へのこだわりはそれ以上かも。マレー人、中国人、インド人などが暮らす多民族国家ということもあって食べ物もバリエーション豊富、若い人が夜中過ぎてもみんな楽しそうに屋台で串焼き食べたり中華料理食べたり果物食べてる。この写真は真夜中前のアロー街。まだこんなに人が出て屋台で色々食べている。
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中華料理は他の国のそれと比べて味付けが控え目で食べ飽きない。そして食べ物の値段が日本の半分もしくはそれ以下。食いしん坊の私には天国のようなところだ。

f:id:KodomoGinko:20180824144648j:plainマレー語少し理解できるようになっておきたいな、と思ってYoutube見ていたら、調子はどう?というのと同じ意味で「食事食べた?」と聞くという。ほんまかいな、と思ったのだけれどそれぐらい食べることを重視する人たちらしい。分かる気がする。

イスラム教の国なので酒をがんがん飲む文化ではないのだと思うが、しっかりウイスキーも飲むことができた。

家族旅行先で一人バーに出かけるのは一般的にはなかなか難しいと思うのだが、我が家ではそれなりの理解があってクアラルンプールでの夕食後に家人だけホテルに帰して二日連続で飲みに出かけた。そのまんまの名前のWhisky Bar KLというのをググって見つけ、2晩ともにお世話になった。

バーやレストラン、クラブが集まっている六本木の芋洗坂みたいな感じの通りにある大箱の路面店で、外からガラス越しに店内が見える開放感のある店構え。ステーキハウスも併設されていて、閉鎖的な雰囲気かつこじんまりとした店が多い東京のモルトバーとは相当趣きが異なる。

一人でふらっと入って、テーブル席に通されそうになったのでカウンターに座らせてもらえないかとお願いする。バックバーも相当な量があり、それ以外にもテーブル席の壁際には所狭しとボトルが飾られている。クアラルンプールまで来て何飲むか、というチョイスがなかなか難しい。物凄く悩んだ結果、一杯目はアジアの銘柄がよかろうということでKavalanをいただくことに。せっかくなので珍しいものを、とバーテンダーにお願いしたところ、ちょっと高いけどいいかと言われて出てきたのがKavalan Solist Fino Sherry Cask。
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アルコールのアタックが若干強く、湿った薪、松脂と松葉を燃やしたような煙がプルーンの香りとともに伝わってくる。味はメイプルシロップ、ホイップクリーム、ナツメ、加水すると口の中で劇的に立体感を増す。これは旨いわ。

大箱なのでバーテンダーはカクテル作ったりウイスキー注いだりで忙しそうだったけれど、カウンターの私に他のKavalanのボトル持ってきてくれて違いを説明してくれ、それぞれの香りを試させてくれた。

正面のバックバーはオフィシャル中心で、ボトラーズ物は離れた壁際におかれているので見えず、そこそこ分厚いメニューを見せてもらう。再びクアラルンプールでどれを飲むべきか時間をかけて悩み、マイナー系蒸留所で飲む人あまりいなさそうで割安に放置されたものを探す。そしてOMCのGlen Elgin、1985年蒸留24yoを注文。これはショットで1500円ぐらいだったのではないか。ラベルのくたびれ具合から口開けしてから何年も経っているのではないかと思うが状態は悪くない。この手のいい感じで枯れてきているバーボン樽熟成のスタイルは本当に好き。

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2日目は夕食後に一人になり、Bukit Bintangの良心という店で全身マッサージを60分やってもらってからまたWhisky Bar KLへ。9月の第一週に湘南オープンウォータースイム2.5㎞があり、9月末には村上トライアスロンにエントリーしているので休み中も海やプールでがっつり泳いだり走ったりしていて筋肉が固くなっているのをほぐしてもらってからのウイスキー。良心は他の店よりも高いけれど(とは言え1時間で85リンギット、2500円ぐらい、普通は65ぐらい)、清潔で上手でなかなかよかった。

残念ながら2日目はカウンターが満席。テーブル席でオールドファッションドをまず注文。忙しいバーテンダーに構ってほしいわけではないけれど、どのバーボン使ってどう作っているのか見られないのは寂しい。多分Knob Creekだと思うのだけれど、バーボンにはからきし弱いのでわからない。でも美味い。

f:id:KodomoGinko:20180825001435j:plain二杯目はMaltmanのGlenlossie、97年蒸留16yo。ツイッターでフォローしている人たちが東京でGlenlossie祭りを開催しているので何だか羨ましくなってクアラルンプールから参戦。テーブル席なのでボトルの写真も撮れず、誰も私が参戦したことを知らず完全な自己満足の世界だが、旨ければそれでいいのだ。

そしてようやくカウンター席が空いて移動、またマイナー系割安放置銘柄を選んでクーパースチョイスのDailuaine92年蒸留21yo。

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マイナー過ぎるのか、私の発音が悪いのかわからないけれどダルユーインと言って伝わらないので悲しくなった。まあElginやLossie、Dailuaineばかり頼む人は東京でもそんなにいないと思うので仕方がない。これも私が好きなスタイルで、こういうのが安く飲めるクアラルンプールはありがたい。

軽井沢の種類が20種類以上あったりしてそういうのが好きな人にはたまらないのかもしれないが、私はちょっと違う選ぶ楽しみをこの店で見つけた気がする。マイナー系割安銘柄発掘の楽しみ。なかなかいい体験だった。

バーウイスキー飲んでいるマレー人はほとんどおらず、中国系、西洋人、日本人が多かったような気がする。やはり宗教が人々の行動形態に及ぼす影響は大きいのだろう。

マレーシアは中国系の観光客が多いせいかトラベルリテールでのウイスキーの品ぞろえがかなり充実していて驚いた。カラフルなパッケージのPulteneyを眺めていると目に楽しい。

f:id:KodomoGinko:20180825093815j:plainGlenlivetもMacallanも充実している。値段は日本より少し割安かものによってはちょっと高い。LivetのMaster Distiller's Reserveが220リンギット(1リンギット27円ぐらい)、Macallan Rare Cask Blackが2000リンギット弱。

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日本で正規輸入元で売り切れになっているものを狙って買うのがいいのかもしれない。この辺のオフィシャルは残念ながらあまり飲んでいないので正直相場観が全くない。

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ランカウイ島ではすべてのものが免税なので、しょぼい土産物屋にしか見えないところでも酒のバラエティだけは異常に充実していてギャップに驚かされる。ウイスキーのラベルを眺めているだけで30分ぐらいは簡単に過ぎるので、家族がショッピングしている間にお父さんだけ手持ち無沙汰、なんていうありがちな展開にはならなくて済むのでいいですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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京都・大阪にて:案ずるより産むが易し

今年もまた友人の墓参りに行ってきた。先日の地震震源に近かったこともあり、友人の実家と彼のお墓のあるお寺が気に掛かっていた。京都から在来線に乗り換えて最寄り駅が近づくにつれ、ブルーシートが被せられている家の数が増える。

7時過ぎの新幹線に乗ったときから、そしてこれまでも毎年ずっと思い悩んで来た。墓参りだけではなく彼のご両親にご挨拶しに参上するべきかどうか。彼だけ先立ち自分がのほほんと生きていることの後ろめたさや、自分が親だったら目の前のこの子ではなく何故自分の息子だけそんな目に遭わなければならないのか、と思うだろうなどいろんな感情が渦巻いて、正直答えを出すことから逃げてしまい、十数年前に意を決して一度お会いして以来ご無沙汰してしまっていた。その時も一番仲良くしてもらっていてありがとう、とお母様がおっしゃられ、彼が亡くなる前につまらない行き違いをし、仲直りする前に先立たれたことを改めて想い起こし、また後悔の念に打たれた。

だがもう四半世紀以上も前のこと、むしろ顔をお見せしたら喜んでいただけるかもしれないという気持ちが少しずつ強くなり、お寺の最寄り駅に着いたときにはiPhoneでご実家の番号を押していた。大変お久しぶりですがN君には仲良くしていただいていたものです、と申し上げたらすぐに思い出していただき、お墓参りを済ませて小一時間ほど後にご挨拶に上がる旨をお伝えして電話を切る。

駅前で供花を買い、阪急電車の踏切を渡り寺までしばらく歩く。この辺りは地震の影響は全く感じられない。境内の樹齢200年ほどと思われる立派な黒松も無事、お墓も倒れているような形跡は見られずほっとする。お墓を清め、花を供え、近況を報告。念のためお墓に新しい名前が刻まれたり赤い字が黒くなっていたりしないか確かめる。何も変わっていない。良かった。

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一駅電車に乗り、駅から数分歩き、Nの実家に着く。呼び鈴を鳴らすとお母様が出てこられ、大変ご無沙汰しておりますとご挨拶。中に招かれると応接間までの間に仏間があり、Nが使っていたギターが2本置かれていた。わざわざ出してきてくださったのだろう。AerosmithとGuns n' Rosesのステッカーが貼られた、ヤマハのSFX。そしてMorrisのアコギ。長い指で上手にギターを弾いていたことを思い出す。

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自分やNとの共通の友人の近況を報告し、彼の弟さんと妹さん、そしてその子供たちの写真を見せてもらい、結局1時間ほどの滞在となった。私は仕事は忙しいが小学生の娘とは朝一緒に家を出て、同じ電車で通学・通勤するので毎日2、30分は一緒にいられるという話をしたら、お父様はそれはいいね、とおっしゃった。彼が亡くなる前の数年間は仕事も忙しかったそうで、あまり息子との時間が取れないままに息子を亡くしてしまったことへの後悔の念が伝わってきた。彼のことを忘れないでいることが最大の供養だと思っているのだとお伝えした。お二人とも突然の訪問にもかかわらず喜んでくださって何よりだった。やはり顔を出してよかった。そう思えてホッとした。

炎天下墓参りをして汗をたっぷりかいたので塩っ気のあるものが食べたくなり、十三まで出てやまもとでねぎ焼きと焼きそばをつまみに瓶ビールを手酌で飲む。暑い日なのに意外と混んでいた。そして当たり前だが鉄板が熱く、冷房の効いた店の中でも膝の裏からアキレス腱まで汗が流れ落ちるのが分かる。

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食べ終わってもまだ2時、外は死ぬほど熱い。とりあえず京都にまた戻る。三十三間堂の裏のかき氷屋にタクシーで行ってみたけれど長蛇の列、これは文字通り死んでしまうかも、と思い京都駅に戻ってイノダコーヒーでコーヒーフロートを時間をかけて飲み、観光する気も全く湧かないので祇園のサウナで大相撲を見ながら時間を潰す。

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いいぞサウナ。汗まみれの体がリフレッシュ。17℃の水風呂に入って、屋上で風に吹かれれば超ととのう。着替えてさっぱりしてから、四条通の反対側の居酒屋、遊亀へ。

土曜日の7時を過ぎ、混んでいて待たされるかと思ったらすぐに座れてラッキーだった。神田や赤羽にある昔からの居酒屋のように、カウンターの中を店員さんが歩き回れるレイアウト。お品書きを見るだけでワクワクする。とりあえず中ジョッキと白魚の天ぷら、お造り盛り合わせと万願寺とうがらしの焼きびたしを注文。

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ジョッキが空いて、にごり酒をお願いする。コップになみなみと注がれた酒が受け皿に落ちる。コップの酒が少なくなって受け皿の酒をコップに移して飲んでいると、隣のドイツ人夫婦の旦那さんが「なんでそうやって飲むの?」と聞く。皿から飲むのは行儀が悪いから、と答える。なんでドイツ人と分かったかというと、大ジョッキを頼んで店員が持ってきたのを見て、「これが大?マジで大なの?」と英語で何度も確かめていたのをみてちょっと笑いそうになり、この人たち絶対ドイツ人に違いない、と思った。その後夫婦の会話もドイツ語に聞こえ、やはりフランクフルトから来たとのこと。その夫婦の隣には妙齢の女子3人連れがいて、エイヒレをドイツ人に無理やり食べさせようとしたりして中々のチャレンジャーぶり。エイの写真見せたりしたらどう考えても逆効果のようにしか思えない。そのうちの1人がかなりのクールビューティーな感じだったのでドイツ人よりも彼女と仲良くなりたいわ、と思うものの当然かなわず、もう一杯酒を飲み、つまみのミックス南蛮漬けを頼んで美味しくいただき、店を後にした。

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汗をたくさんかいた後の居酒屋での酒も料理も旨いに決まっている。そして勘定も控えめで最高。前日も飲み会があり、今朝も6時起きだったこともあって帰りの新幹線では熟睡。夜半前に家に着き、改めてほっとして直近届いたソサエティの若いGlendronach、2007年蒸留9年もの「リスのように生き生きと」をワンショット飲むと、一仕事終えた充実感と眠気が襲ってきて長かった一日が終わった。

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案ずるより産むが易し、とは恐らく今日のようなことを言うのだろう。

 

 

 

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居心地のいいバーの条件(の一つ)

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久しぶりにお邪魔した新橋キャパドニック。前回ドアを開けた時はすべての席が埋まっていて、諦めて帰ったことをマスターは覚えていてくれた。2か月ぐらい前のことだっただろうか。

一杯目はGlenrothes20年、Caydenhead。最近高騰気味のシェリー系なのに気軽に気取らず飲めるのがいい。Rothesを飲むうちに、いつもの渋谷のバーでよくお話しするKさんが入ってきた。新橋でお会いするのは初めて。かつてたまたま「新橋で飲んでいた時に」という会話になり、「もしかしてキャパドニックさんですか?」「やっぱり」となったのでいつかお会いするかも、とは思っていたもののそれでも驚く。やはり趣味が似ているので、行きつけになる店も似たような店が多く、必然的に行動範囲が似てきてしまうのだろう。面白い。我々二人で好きな店の情報交換すればすごく有意義かもしれない。
そういえばAmazonで「オススメ」される商品も、ビッグデータ分析で私と同じような買い物している人が高評価したものを勧めてくるアルゴリズムだから、それと一緒。

二杯目は「トロピカルフルーツを拾えるボトル」というオーダーをして出てきたTeeling。どの辺から持ってきてくれるか、選んでもらっている間楽しみだったがアイルランドときたか、と思ってちょっと感心。バランスの良い佳酒。
そしてまだ飲んでいなかったLaghloaigの今年のアイラフェスティバルのボトルをいただく。

この店は適度な距離感と「押し込まれた感」がないところが気持ちいい。

バーにて「押し込まれる」というのはどういうことか、客の立場からちょっと説明させてほしい。よくある話だが、ちょっとわかってるなこいつ、というような客が来て「こんな感じのをお願いします」と任されたときに、どのぐらいのものをいくらぐらいで出すか。店やバーテンダーが試される瞬間。売上のことを考えなければならない立場でもあり、純粋にいい酒出して客に喜んでもらいたい立場でもあり、そこのバランスは簡単ではないのだけれど。そこで「押し込んでくる」店とそうでない店がある。「押し込まれた」というのは客からしてみて勘定貰ってちょっとやられたな、と思う時。もちろん一杯ずつCash on Deliveryで払うわけではないから事後的にしか分からないけれど、大体これぐらいだろう、というのはまあある程度飲んでいるから分かる。そこから大きく外れていると「ああ、押し込まれたんだな」と思う。

誤解のないように言うと、好きなバーが潰れてしまったり、良くしてくれるバーテンダーがオーナーから言われている売上が達成できずにクビになってしまっても困るので売上に協力するのは全くもってやぶさかではない。でも初めての店やどうでもいい店で押し込まれると流石にまた来ようとは思わない。まあそれは自分の嗅覚が悪かった、ということで納得できる部分もあるけれど。

客として一番辛いのは、もう飲み足りたので本当は家に帰るべきなのだけど、あのバーにはしばらく寄っていないからあのバーテンダーさん元気か顔だけ見ていこうかな、と思って行ってみて「押し込まれた感」が出てしまう時。上から目線な言い方で恐縮だが、客の立場からすると良かれと思って行ったのにやっぱり行かなかった方がよかった、と後悔する展開になり、次回から足が向かなくなることも含め店にとっても客にとってもあまりいいことがない。すでに別の店で飲んできているのだからいい酒出さないと、と思ってくれているのだと思いたいが、とてももやもやした気分で家に帰ることになる。

いい酒には喜んで高い金を払う。だが安くて美味い酒も世の中にはたくさんある。ちょっと割高だけれども一度は飲んでおきたい酒もあるし、隠れた安ウマの酒を知っておきたいときもある。かっこつけたいときも、そうでないときも。

多くの言葉を交わさないでも、どういうシチュエーションなのか想像力を働かせてくれたり、言葉だけに頼らないコミュニケーションがうまくいくバーが居心地のいいバーなのだろう。酒の知識や作り方だけ勉強したらバーのカウンターに立てるわけではないということだから、なかなか難しい商売だ。人が酒を飲みに行くにはいろんな理由があり、その理由から外れない酒が出されたと客が感じた時に客は納得して金を払う、すなわち居心地よく感じる、ということなのかもしれない。

でも今ふと思ったが、新橋ではまだお店に自己紹介していなかった気がする。随分前から伺っているのでいまさら感あってちょっと照れる。もういい年したおっさんなのに。

 

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ニューヨーク、ニューヨーク

久しぶりのニューヨーク。朝到着したJFKからのタクシーの窓の外は美しい初夏の景色が広がる。ごま塩頭のカリブ訛りの運転手に最近商売はどう?と聞いたら、Uberとの競争もひどくなるばかりで、減税あったけど大して関係なく、景気いいのは金持ちだけなのでは?とのこと。

マンハッタンは相変わらずやかましい。先が詰まっていると分かっている交差点で無理やり車の鼻先を渋滞の列に押し込み、信号が赤に変わって他の車の邪魔になって、盛大な抗議のクラクションが鳴り響く。クラクション鳴らしたところでどうなるわけでもないと分かっているはずなのに、まるで今権利を主張しないと今後二度と主張できなくなる、とでもいうような無慈悲さ加減。その神経が私にはわからない。そして多種多様なサイレンの音。まあ渋谷のスクランブル交差点の猥雑なうるささも冷静に考えると異常なので、慣れの問題だけかもしれない。

常宿にアーリーチェックインしたらなぜかスイートルームにアップグレード。100㎡超える部屋もらっても、一人で一泊するだけなのであまりうれしくない。でもトランプタワーが目の前。

午後から出社、翌日のプレゼンの最終調整にどれだけ時間がかかるか分からなかったのでディナーは予約しておらず、どこで食事してどこで酒飲むかは出たとこ勝負。とはいえ随分昔だがマンハッタンに都合1年弱ほど住んでいたことがあるので、土地鑑がないわけではない。

結局カジュアルにWollensky's Grillでさくっとフィレミニョンを食べた。クラシック。本当はPeter Lugerに行きたかった。終わってからせっかくなのでバーボンを飲みにいこうと思い、タクシー乗ってイーストヴィレッジへ。

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カジュアルな日本食レストランがたくさん集まる一角に「横丁」と漢字のネオンが出ていて、そこの建物の階段を上がっていくと看板も何もないAngel’s Shareというバーがある。初めて行ったのだが勘でここだろうと思いドアを押したらやはりバーだった。カウンターが10席ほど、テーブルもたくさんあって割と大箱でほぼ満員、にぎやかだ。

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たまたまカウンターが2席あいていて、そのうちの1つに陣取る。周りを見るとカクテルを注文している人が多い。そして客はアジア人が6割ぐらいか。バーテンダーからAre you ready to order?といわれ、では最初はカクテルにしよう、と思ってメニューのSmoke in your eyesを頼む。

シナモンとスパイスをバーナーで炙って燃やしたところにワイングラスをかぶせて煙を閉じ込め、そこにバーボンベースのカクテルを注ぎ込む、という手の込んだ少し甘めの一杯。

バーテンダーは2人いて、恐らくどちらも日本の方なんだろうな、と思ったので日本語でお話しするとやはりそうだった。流行っている上にカクテル頼む人ばかりなので忙しそうなことこの上ない。私は全然バーボンには詳しくないので、2杯目は珍しいバーボンがあれば、と言って出してもらった。

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気が付くといつの間にか隣に女性が座っていてモヒートを飲んでいた。何飲んでるの?と聞かれ、バーボンなんだけど実はよく知らないんだ、と答える。深圳出身でNYに住んでいて、直近もパリに行って帰ってきた、という。

このモヒート美味しいから飲んでみて、と言われて一口いただく。この時期のミントは美味しいね、と話す。単刀直入に「あなた何歳?40ぐらい?」と聞かれていやいやもっと上だよ、「じゃあ45?」いやもうちょっと上、みたいな会話があり、「じゃあ私何歳に見える?」とお約束の質問が来る。こういう場合は多分見た目よりも若目に言うのが大人の品格なので23歳?と言わされて彼女は26歳と判明。「しばらく前に彼氏と別れて」などと言い始め、林真理子の日経連載小説の登場人物か、というような展開。こっちはじっくりバーボン飲みたかったのに全然集中できない。

かつて取引先の会社の人が中国でハニートラップに引っかかってお部屋にお持ち帰りしたところに官憲に踏み込まれてしばらく娑婆に出てこられなくなった話を聞いたことがあり、よく考えると香港資本のホテルの部屋がなぜかスイートにアップグレードされているところから実はハニートラップが始まっていたのでは、という気もしなくもなく、聞かれてもいない娘の話などをこちらからしてお引き取りいただいた。まあ相手が単にプロだったのかもしれず、私の自意識過剰もしくは被害妄想だけかもしれず、答えは闇の中だが。

そういうわけで3杯目にいただいたバーボンも、少し枯れた感じが美味しかったということしか記憶に残っていない。折角いいものを出してもらったはずなのに。

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季節もいいしどこかのルーフトップバーで飲みなおそうかと思ったけれど、時差ぼけもあり酔いも回り、素直にホテルに帰った。念のためしっかり施錠した自分に少し可笑しくなった。

朝早く目が覚めアルコールが抜けていないことを自覚し、セントラルパークを軽く走ってから出社。会社で酒臭い汗をかくわけにもいかない。今回の出張のハイライトのミーティングは3時に終了予定。その後すぐに空港に向かい東京に夜9時15分に着くはずが、到着機材の遅れで5時間遅れ、夜11時25分発、羽田に朝2時25分着との不幸な知らせ。

仕方がないのでデスクを借りて溜まった仕事をやっつけた後、昔の同僚に電話して飲みに行こうぜ、と言ってみたが「ごめん今日具合悪い」とのこと。仕方がないのでヘルズキッチンクラフトビールバーまで一人歩く。ブロードウェイ沿いは巨大なコンクリートブロックが歩道におかれている。ソフトターゲットテロ対策、昔はなかった。

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54と9の南西角にあるバー、Valhalla。タップが20種類ぐらい並んでいる。スコッチもバーボンもあるがスタンダードしかないのでエールのお勧めを頼んだら、大好きなSam Adamsが出てきた。まあこれもスタンダードだけれど。

カウンターの一番端で暗い中NY Timesを熟読しながらパイントを飲んでいる若者、立ちながら仕事の話をしている同業者と思しきグループ、30代半ばの女性2人連れなどで6分の入り。

突き放すでもなく、構いたてるわけでもない適度な店と客との間の距離感が気持ちいい。万国共通のいいバーの重要な条件だと思う。グラスが空いてしばらくすると黙っていても寄ってきてくれて、一言二言喋り注文を受け、チップに短くお礼を言って離れて行き、また少しすると目くばせが来る。美味いよ、と軽くうなずくと向こうもうなずく。アメリカのヘヴィなIPA飲みたいんだけど、と言って出てきたのがこちら。

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小腹が減ったのでホットドッグを頼み、ついてきた手作りのフレンチフライをつまみにIPAを飲む。苦い中にも柑橘系の甘みが隠れていていくらでも飲めそうだ。だが念のため少し早めにJFKに行くことにし、サーブしてくれた店のTシャツ着たスタッフと握手を交わして店を出る。

慌ただしいNY訪問だった。そもそも最近慌ただしい。前の週末も会社のイベントで軽井沢に出かけて土日丸つぶれ。出張前日の月曜日は週末納車予定だったのに取りに行けなかったバイクを夕方引き取り、会社のビルの駐車場に停めて出張の準備の仕事を続ける。さあ帰ろうと思ったら、駐車場の営業が夜10時で終了していてバイクを出せない。NYから帰ってくるまで置いておくか、とも思ったが、1時間600円の駐車料金で金曜日まで停めておいたら6万円以上かかるということに気づく。結局駐車場の人に泣きを入れて無理やり出してもらった。

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新しいバイクがうれしく、少し遠回りして家に帰ったのが1時過ぎ。すぐ爆睡して朝パッキングして羽田からNY便に乗った。そして帰宅は金曜早朝にずれ込み、金曜はたまった仕事をやっつけ、土曜の早朝から徳之島トライアスロンに行く、という超強行スケジュールの予定。

結局家に帰ったのは金曜日の朝3時前。書斎の机の上にはGWに行ったニッカの余市工場から工場見学のお礼状が。年間何万人が訪れるのだろうか、綺麗な字で書かれたまったくやっつけ仕事感のないお礼状をご丁寧にいただくと、今後もニッカを応援したくなるというものだ。笠木さんありがとう。

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どこに行っても生きていかれる気もしなくはないが、やはり日本が好きだ。帰ってきて東京タワーを見るとホッとする。日本に生まれてきてよかった。

 

www.smithandwollenskynyc.com

www.thrillist.com

SMWS蒸留所コード(多分最新版、備忘録的に)

【2018年6月20日追記】 蒸留所コード133 Westland、134 Paul Johnをななしさんに頂いた情報をもとにアップデートしました。ご指摘ありがとうございます。

 

先日ディスカバーパックなるものとともにSMWSの会員証が自宅に届いた。そして「マリネして焼いたロブスターの尻尾」2本も。

テイスティング用の小瓶は蒸留所コード13のDalmore「戦火に苦しむハイランド人」、29はLaghroaig「骨からなかなか離れない電撃リブ(???)」、54はAbelour「甘い蛇行」。相変わらず何言ってるのかよくわからない。

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ウェブサイト見ていて一番おかしかったのが50.94(Bladnoch)、「教会の無礼な絵描き」。解説見ていると教会の新しいオイルが塗られた椅子、タバコ、油絵の具のような香りがするらしく、それを一言でまとめると教会でタバコ吸ってる舐めた絵描き、っていう表現らしいのだがいかにもイギリス人らしい。

ちなみに今入会すると普通は2万円の初期費用が1万円で済むうえに(正確には2千円の入会費と8千円の年会費)、オンラインショップで使える3000円分のポイント貰えるのでお得。ただし6月中に入ると来年6月末まで会員資格がある(更新に年会費8000円かかる)が、会員規約読むと7月から9月に会員になると来年9月まで会員資格あるようなのでちょっとだけ待った方がいいかもしれない。でも7月になったら入会費が元に戻るかもしれないので微妙だが。
shop.smwsjapan.com

 

自分の備忘録的にThe Scotch Malt Whiskey Society(SMWS)の蒸留所コードをまとめてみたので置いておきます。

コード 蒸留所 産地 Status
1 Glenfarclas スコットランド スペイサイド 稼働中
2 Glenlivet スコットランド スペイサイド 稼働中
3 Bowmore スコットランド アイラ 稼働中
4 Highland Park スコットランド アイランド 稼働中
5 Auchentoshan スコットランド ローランド 稼働中
6 Glen Deveron スコットランド スペイサイド 稼働中
7 Longmorn スコットランド スペイサイド 稼働中
8 Tamdhu スコットランド スペイサイド 稼働中
9 Glen Grant スコットランド スペイサイド 稼働中
10 Bunnahabhain スコットランド アイラ 稼働中
11 Tomatin スコットランド ハイランド 稼働中
12 Benriach スコットランド スペイサイド 稼働中
13 Dalmore スコットランド ハイランド 稼働中
14 Talisker スコットランド アイランド 稼働中
15 Glenfiddich スコットランド スペイサイド 稼働中
16 Glenturret スコットランド ハイランド 稼働中
17 Scapa スコットランド アイランド 稼働中
18 Inchgower スコットランド スペイサイド 稼働中
19 Glen Garioch スコットランド ハイランド 稼働中
20 Inverleven スコットランド ローランド 閉鎖
21 Glenglassaugh スコットランド スペイサイド 稼働中
22 Glenkinchie スコットランド ローランド 稼働中
23 Bruichladdich スコットランド アイラ 稼働中
24 Macallan スコットランド スペイサイド 稼働中
25 Rosebank スコットランド ローランド 閉鎖
26 Clynelish スコットランド ハイランド 稼働中
27 Springbank スコットランド キャンベルタウン 稼働中
28 Tullibardine スコットランド ハイランド 稼働中
29 Laphroaig スコットランド アイラ 稼働中
30 Glenrothes スコットランド スペイサイド 稼働中
31 Isle of Jura スコットランド アイランド 稼働中
32 Edradour スコットランド ハイランド 稼働中
33 Ardbeg スコットランド アイラ 稼働中
34 Tamnavulin スコットランド スペイサイド 稼働中
35 Glen Moray スコットランド スペイサイド 稼働中
36 Benrinnes スコットランド スペイサイド 稼働中
37 Cragganmore スコットランド スペイサイド 稼働中
38 Caperdonich スコットランド スペイサイド 閉鎖
39 Linkwood スコットランド スペイサイド 稼働中
40 Balvenie スコットランド スペイサイド 稼働中
41 Dailuaine スコットランド スペイサイド 稼働中
42 Tobermory (Ledaig) スコットランド アイランド 稼働中
43 Port Ellen スコットランド アイラ 稼働中
44 Craigellachie スコットランド スペイサイド 稼働中
45 Dallas Dhu スコットランド スペイサイド 稼働中
46 Glenlossie スコットランド スペイサイド 稼働中
47 Benromach スコットランド スペイサイド 稼働中
48 Balmenach スコットランド スペイサイド 稼働中
49 St. Magdalene スコットランド ローランド 閉鎖
50 Bladnoch スコットランド ローランド 稼働中
51 Bushmills アイルランド   稼働中
52 Old Pulteney スコットランド ハイランド 稼働中
53 Caol Ila スコットランド アイラ 稼働中
54 Aberlour スコットランド スペイサイド 稼働中
55 Royal Brackla スコットランド スペイサイド 稼働中
56 Coleburn スコットランド スペイサイド 閉鎖
57 Glen Mhor スコットランド ハイランド 閉鎖
58 Strathisla スコットランド スペイサイド 稼働中
59 Teaninich スコットランド ハイランド 稼働中
60 Aberfeldy スコットランド ハイランド 稼働中
61 Brora スコットランド ハイランド 稼働中
62 Glenlochy スコットランド ハイランド 閉鎖
63 Glentauchers スコットランド スペイサイド 稼働中
64 Mannochmore スコットランド スペイサイド 稼働中
65 Imperial スコットランド スペイサイド 閉鎖
66 Ardmore スコットランド スペイサイド 稼働中
67 Banff スコットランド スペイサイド 閉鎖
68 Blair Athol スコットランド ハイランド 稼働中
69 Glen Albyn スコットランド ハイランド 閉鎖
70 Balblair スコットランド ハイランド 稼働中
71 Glenburgie スコットランド スペイサイド 稼働中
72 Miltonduff スコットランド スペイサイド 稼働中
73 Aultmore スコットランド スペイサイド 稼働中
74 North Port スコットランド ハイランド 閉鎖
75 Glenury Royal スコットランド ハイランド 閉鎖
76 Mortlach スコットランド スペイサイド 稼働中
77 Glen Ord スコットランド ハイランド 稼働中
78 Ben Nevis スコットランド ハイランド 稼働中
79 Deanston スコットランド ハイランド 稼働中
80 Glen Spey スコットランド スペイサイド 稼働中
81 Glen Keith スコットランド スペイサイド 閉鎖
82 Glencadam スコットランド ハイランド 稼働中
83 Convalmore スコットランド スペイサイド 閉鎖
84 Glendullan スコットランド スペイサイド 稼働中
85 Glen Elgin スコットランド スペイサイド 稼働中
86 Glenesk スコットランド ハイランド 閉鎖
87 Millburn スコットランド スペイサイド 閉鎖
88 Speyburn スコットランド ハイランド 稼働中
89 Tomintoul スコットランド スペイサイド 稼働中
90 Pittyvaich スコットランド スペイサイド 閉鎖
91 Dufftown スコットランド スペイサイド 稼働中
92 Lochside スコットランド ハイランド 閉鎖
93 Glen Scotia スコットランド キャンベルタウン 稼働中
94 Old Fettercairn スコットランド ハイランド 稼働中
95 Auchroisk (Singleton) スコットランド ハイランド 稼働中
96 Glendronach スコットランド ハイランド 稼働中
97 Littlemill スコットランド ローランド 閉鎖
98 Inverleven (Lomond) スコットランド ローランド 閉鎖
99 Glenugie スコットランド ハイランド 閉鎖
100 Strathmill スコットランド スペイサイド 稼働中
101 Knockando スコットランド スペイサイド 稼働中
102 Dalwhinnie スコットランド ハイランド 稼働中
103 Royal Lochnagar スコットランド ハイランド 稼働中
104 Glenburgie (Glencraig) スコットランド スペイサイド 稼働中
105 Tormore スコットランド スペイサイド 稼働中
106 Cardhu スコットランド スペイサイド 稼働中
107 Glenallachie スコットランド スペイサイド 稼働中
108 Allt-a-Bhainne スコットランド スペイサイド 稼働中
109 Miltonduff (Mosstowie) スコットランド スペイサイド 稼働中
110 Oban スコットランド ハイランド 稼働中
111 Lagavulin スコットランド アイラ 稼働中
112 Loch Lomond (Inchmurrin) スコットランド ハイランド 稼働中
113 Braeval (Braes of Glenlivet) スコットランド スペイサイド 稼働中
114 Springbank (Longrow) スコットランド キャンベルタウン 稼働中
115 Knockdhu (An Cnoc) スコットランド ハイランド 稼働中
116 余市 日本   稼働中
117 Cooley (unpeated) アイルランド   稼働中
118 Cooley (peated) アイルランド   稼働中
119 山崎 日本   稼働中
120 白州 日本   稼働中
121 Isle of Arran スコットランド アイランド 稼働中
122 Loch Lomond (Croftengea) スコットランド ハイランド 稼働中
123 Glengoyne スコットランド ハイランド 稼働中
124 宮城峡 日本   稼働中
125 Glenmorangie スコットランド ハイランド 稼働中
126 Springbank (Hazelburn) スコットランド キャンベルタウン 稼働中
127 Bruichladdich (Port Charlotte) スコットランド アイラ 稼働中
128 Penderyn ウェールズ   稼働中
129 Kilchoman スコットランド アイラ 稼働中
130 秩父 日本 うちから55㎞ 稼働中
131 羽生 日本   閉鎖
132 軽井沢 日本   閉鎖
133 Westland アメリ ワシントン 稼働中
134 Paul John インド ゴア 稼働中
G1 North British スコットランド ローランド 稼働中
G2 Carsebridge スコットランド ローランド 閉鎖
G3 Caledonian スコットランド ローランド 閉鎖
G4 Cameronbridge スコットランド ローランド 稼働中
G5 Invergordon スコットランド ハイランド 稼働中
G6 Port Dundas スコットランド ローランド 稼働中
G7 Girvan スコットランド ローランド 稼働中
G8 Cambus スコットランド ローランド 閉鎖
G9 Loch Lomond (Grain) スコットランド ハイランド 稼働中
G10 Strathclyde スコットランド ローランド 稼働中
G11 ニッカカフェグレーン 日本 杜の都 稼働中
G12 ニッカカフェモルト 日本   稼働中
G13 知多 日本 尾張 稼働中
G14 Dumberton スコットランド ローランド 稼働中
B1 Heaven Hill アメリ ケンタッキー 稼働中
B2 Bernheim アメリ ケンタッキー 稼働中
B2 Rock Town アメリ アーカンソー 稼働中

色々と後の祭り

このブログのTwitter始めてから昔飲んだウイスキーの写真を引っ張り出して眺めていたのだけれど、意外といろいろ面白い。

下は2014年11月にロンドンに行った時の写真。Oxford St.沿いのデパート、Selfridgesで撮った。当時にしては日本のウイスキーのコレクションが充実していたので感銘を受けた。

上段一番左の山崎はミズナラだろうか。その隣がノンエイジで、その隣はパンチョン、値札は110ポンドと書いてある気がする。当時2万円弱ぐらいか。その隣の秩父は120ポンド。

その下の白州バーボンバレルは89.99ポンド、「役付き」にしては格安。白州12年は69.99ポンド、ノンエイジは49.99ポンド。
その下には竹鶴ノンエイジ、余市10年と20年、宮城峡は10年か。そしてフロムザバレル。FTBの43.99以外は値札が不鮮明。

今この値段で売ってたら在庫全部買いたい、って当たり前か。

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そしてその日にそんなに離れていないCayden Head'sに行ったときの商品リストがこちら。
右下のGlen Elgin18年が48.60ポンドって超お得だな。Macallan1989年蒸留25年が145.90ポンドってのも今からしてみれば信じられないし、Springbank21年172.60ポンドというのも悪くない。

結局私は「日本に持って帰って自慢できるものを教えてくれ」とお願いして出してもらったHighland Park22年を買って帰った。105ポンド。今でもまだ口開けしていない。

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2014年2月と記録にあるが、渋谷の公園通りからちょっと入ったところの小さなイタリア料理屋で撮った写真。
一人でふらっと食事しようと思って入って、カウンターの奥のボトルと目が合った。白州シェリカスク2013年。2本置いてある。
1本は口が開いていて、それを普通の値段でいただいたのだが、店員さんいわく「イタリア料理屋でウイスキー頼む人ほとんどいないんですよ」とのこと。こんなところに穴場があった、と思ってちょっとウキウキし、また来て飲もうと思ってしばらく忘れていて、ふと思い出して再訪したらもう店はなかった。右側の新品のボトル、あの時無理言ってショット売りの20倍ぐらい払って売ってもらえばよかった。

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ウイスキーも高くなった。そして飲んでしまえばこの世から消えてしまう。後悔先に立たず。手を伸ばしたらいつでも手に入る、という思いは勘違いで、ふと気が付いたらそこにあるはずのものが目の前からなくなっていってしまうのだろう。

 

 

 

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The Scotch Malt Whisky Societyに入ってみた

これまでバーでこの緑のボトルを散々飲んでいて、かつてから会員になるかならないか迷っていたソサエティことThe Scotch Malt Whiskey Society。最近リニューアルしたボトルもかっこいいし、ボトルのお値段も良心的で会費もすぐ元とれそうだしずっと入会しようと思っていた。だが少し前にインポーターさんが変更になったのでオペレーションが安定するまで待った方がいい、という話を聞いて、しばらく我慢していたがもう限界。行きつけのバーで入会案内もらって、カウンターで飲みながらはがきに記入し、帰宅途中にポストに投函。でも実は入会案内なくてもウェブですぐ手続きできて便利。

よくご存じない方のため簡単にご説明すると、The Scotch Malt Whiskey Society(以下SMWS)は蒸留所の協力を得て直接蒸留所から樽を購入し、仕入れた樽をそのままバッティングも加水もせずに瓶詰にして会員向けに販売している団体。本部はエディンバラ。ボトルには蒸留所名はなく、例えば以下のように41.96というようにコードネームしか書かれていない。最初の数字、41はDailuaine、ダルユーインを表し、96はSMWSにおけるダルユーインの96番目のリリースを表す。

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そして大体変な名前がボトルにつけられている。上のボトルはWhite chocolate beneath the fruit trees、「果物の木の下のホワイトチョコレート」というネーミングで、これは比較的マトモ。「昔の学校の咳止めシロップ」とか「牧草地で綱引き」とかどういうセンスでつけているのかわからない、飲みたくなりそうでならない謎のネーミングが多くてウケる。

会員になると汐留のパークホテル25階にあるレストラン タテルヨシノの隣にあるバー、The Societyでチャージなしで会員価格でSMWSのボトルを飲むことができる。つまりここで試飲して気に入ったらそのボトルをウェブで発注できる、ということだ。

今晩は初めてのThe Society訪問、自分が買いたいかもと思ったものを注文してみた。

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10.131はBunnahabhain、ブナハーブン。「マリネして焼いたロブスターの尻尾」というおよそウイスキーにはふさわしくないネーミング付き。でもこれが美味かった。塩っ気と旨みの中に薫るピートがたまらない。2008年蒸留とは思えないフルボディ感。The Societyのスタッフの方も一押しされていて、すぐに在庫確かめてそれほど高くない値段を見て即スマホで2本ポチった。加水しない方が圧倒的に美味いという珍しいパターン。

次に飲んだのは85.48、Glen Elgin。「棘だらけの洋ナシのパンチ」っていうまた変なネーミングだが、フルーティーで甘いけれど刺激的なこのウィスキーをよく一言でまとめたな、と感心する。こちらも2007年とこれまで私の飲んだElginの中では一番若い。でも美味い。

そして39.102はこれも大好きなLinkwood。「ラム酒漬けブラックチェリー」という比較的わかりやすい名前が付けられているがスコッチなのにラム酒漬けとはこれいかに。変なネーミングが多い中でこんな名前がついているんだからストレートに美味いはず、と思って頼んだ通りドンピシャだった。きれいで甘くてちょっと埃っぽい感じもする長いフィニッシュ。もう売切れなのが残念な素敵な仕上がり。

せっかく会員になったのだからなんか買わないと、という変なプレッシャー的な気持ちもあっていくつか試したのだが、ちょっと尖ったウィスキーを揃えているSMWSはやっぱりいろいろ面白いな、と思いながらグラスを空にした。The Societyの入っているパークホテルはロイヤルパークホテル汐留と間違いやすいがすぐ近くの別のホテル。レセプションにたくさん絵が飾ってあって初めて来たけれど好印象。バーのスタッフも気持ちのいい方たちで、楽しい時間が過ごせて良かった。オススメします。

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